「勝ちたいのに、力が入らない」その理由、説明できますか?

「勝ちたいのに、力が入らない」その理由、説明できますか?

「勝ちたい」のに、なぜかうまくいかない

こんにちは!
常に現場主義」を掲げ、アスリートのメンタルを支えています。
スポーツメンタルコーチの石井大樹です。

  • 「絶対に勝ちたい」
  • 「大事な試合で結果を出したい」

本気でそう願っていたのに…

試合が始まると、なぜか体がこわばってしまう。
足が動かない。手が震える。
頭が真っ白になって、「練習通りにやればいい」とわかってるのに、うまくいかない。

そんな経験をしたことがありませんか?

本気で頑張ってきた人ほど、
本気で勝ちたいと思っている人ほど、
こういった経験をしたことがあると思います。

  • 「今の自分に技術が足りないから…」
  • 「練習量が足りないから…」

そうやって努力をさらに積み重ねても、結果が変わらない…

実は、それはあなたの努力が足りないからじゃないんです。

“力が入ってしまう”仕組みを知らないだけなんです。

今回はその理由をお伝えするとともに、
今を変えるために、どんなことができるのかをお伝えしていきます。

「力が入る」のは、心の状態が体に出ている

緊張しているとき、人の体は自然と防御反応をとります。
これを「交感神経の優位」の状態と呼びます。

交感神経が優位の状態は「闘争・逃走モード」とも言われます。

つまり、心が“戦うモード”に入ると、筋肉は自然とこわばる。
呼吸は浅く早くなり、視野も狭くなる。

これが、本番で力が入ってしまう正体なんです。

そして日々現場でアスリートをサポートしていて感じるのは、特に、

  • 「勝たなきゃ」
  • 「ミスできない」

そんな風に強く思うほど、
脳は“失敗回避”にフォーカスをあて、身体に過度な力みの指令を出してしまうんです。

「勝ちたい」気持ちが“力み”を生む3つの心理

  • ① 不安:「失敗したらどうしよう」→ 未来のリスクに意識が向き、今ここへの集中が切れる
  • ② 期待:「みんなに認められたい」→ 評価を気にすると、自分を見失いがち
  • ③ 執着:「こうでなきゃいけない」→ 理想と現実のギャップに対し、身体がこわばる

どれも悪いことではないですが、
“気付かないうちに心を縛っている状態”とも言えます。

もし、無意識に自分の心を縛っているものに気付かないままでいたら、
どんな競技人生になっていくでしょうか…?

「力を抜く」とは、心をゆるめることから始まる

試合で力を出すためには、「リラックスしなきゃ!」ではなく、

まずは“心の整理”から始めていきたいんです。

そこでひとつ、試合前にやってほしいワークがあります。

試合前1分ワーク:「いま、何に一番執着してる?」と書き出す

試合前に、紙やスマホのメモにこう問いかけてみてください。

  • 「今、自分が一番気にしてることって何だろう?」
  • 「それは、本当に“力を出すため”に必要なものかな?」

書き出すことで、脳の“雑音”が整理されていく感覚があるはずです。
心理学では、書く瞑想「ジャーナリング」とも言われています。

その結果、身体のこわばりも少しずつほぐれていくんです。

力を出したいなら、まず“力み”に気づく

  • 「勝ちたいのに、なぜか力が入らない」
  • 「むしろ、力が入りすぎて自分を制御できない」

それは、心の緊張が身体に伝わっている証拠とも言えます。

大事なのは、緊張をなくそうとするのではなく、
自分の心の状態に気付いて、整理することです。

それだけでも、
本番のパフォーマンスは確実に変わってきます。

“力を出す”とは、全力で「力を抜ける」状態をつくること。

それが、試合で100%の自分を引き出す準備に繋がるんです。

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この記事を書いた人

石井 大樹

大学アメフト時代に人間関係に苦しみ心から競技に集中できず、平凡な選手として引退。
「愛するスポーツを嫌いになって欲しくない」
「心から好きな競技に集中してほしい」
そんな思いから就職した会社を退職後、脳と心の仕組み、スポーツ科学を学ぶ。

現在はプロ〜学生アスリートまで、
“スポーツに本気で向き合うアスリート”を対象に最先端のスポーツメンタルコーチングを提供。

プロ入団、世界大会出場、リーグ昇格、アジア選手権入賞、全日本優勝などを選手と共に経験。
「情熱を注ぐスポーツに心の底から集中できるアスリートを増やすこと」がミッション。

「常に現場主義」をモットーに、アスリートと同じ温度感を共有し、支えることが信念。