【クライミングメンタル】森秋彩選手から学ぶ、“楽しむ”に没頭するメンタル
- 小学生時代から国内外の大会で活躍
- 2019年世界選手権リード種目で日本人史上最年少メダル獲得
- 2022年ジャパンカップ3連覇を達成
現在19歳にして、幼少の頃から素晴らしい結果を残してきている森秋彩選手。
クライミングを始めたのは、小学1年生の時。
そこからものすごい速さで成長し続け、
スポーツクライミングのリード種目※において国内外問わず、抜群の結果を残しています。
💡※リード種目とは
高さ12m以上の壁で、
最長60手程度のコースをどこまで登ることが出来るかを競う種目
そんな無尽蔵とも言える持久力を武器に戦う森選手が「あること」を大切にしていました。
森選手がどんなことを大切にしていたかを解説していきます。
【限界に挑戦するのが楽しい】楽しいを追求した先に養われた保持力
スポーツメンタルコーチとして色々なアスリートと話をする機会があります。
その中で、なかなか思うような結果を残すことができず、
- 頑張らなきゃいけない…
- もっと努力しないといけない…
その結果、「好きだったはずの競技を純粋に楽しめない…」そんなアスリートがいます。
努力しても思うように結果がついてこない…。
結果がついてこないから競技が楽しめない…。
しかし逆に、「楽しむから結果がついてくる」と思えたらどうでしょうか?
他の選手からも「保持力が強い」と評される森選手。
底知れない持久力でリード種目で素晴らしい結果を残してきています。
実はこの保持力/持久力について、森選手はこのように語っています。
追い込むのが楽しいなって思います。どれだけ練習しても、満足できないんです。
つらい練習にひたすら耐えて努力しているというよりは、それを楽しんでいるという気持ちが強いです。抜粋:https://www.climbers-web.jp/feature/article-68/
https://www.climbing-net.com/news/moriai_0404/
この言葉からも、森選手がいかに「クライミングを楽しんでいるか」が感じ取れます。
クライミングを心から楽しんでいるからこそ、「圧倒的な持久力を手に入れることができた」と言えます。
では、「楽しむことにフォーカス」することが、どのように競技に繋がるのか?
この部分に関してお伝えしていきます。
【心理学】目的意識がモチベーションを引き出す
楽しむことで圧倒的な持久力を手に入れた森選手。
森選手はとあるインタビューでこのように語っています。
好きなのもやるけど、苦手系にも取り組んでオールマイティに強くなれれば、その後はもっと楽しくなる。
この先をもっと楽しくしていくには、今楽しいことだけじゃなくて嫌なこともやらないといけないと思っています
「この先をもっと楽しくするために、嫌なこともやる」
森選手のこの言葉から伝わってくるように、森選手は「楽しむ」という目的意識が強いことがわかります。
実はこの「目的意識」がポイントとなります。
心理学において「目的意識がモチベーションを引き出す」と言われています。
- なぜやるのか
- 何のためにそれをやるのか
このように、自分が競技に取り組む理由が明確であればあるほど、モチベーションを引き出すことができるということです。
さらに、森選手が大切にしている「楽しむ」ということは脳にも良い影響を与えることがわかっています。
「好き・楽しい」といった感情をベースに行動していくことで、
脳内のストレスホルモンの分泌を抑制し、記憶の定着がより促進されることがわかっています。
だからこそ、苦しい努力よりも「楽しめる工夫」を。
やらされるのではなく、何のためにやっているかを明確にする作業がとても重要になってきます。
自分と向き合うことで自分の「本当の気持ち」に気付ける
競技をする目的意識と、競技を楽しむ気持ちが、自分の能力を最大化させるポイント
ということをお伝えしてきました。
それはつまり、過去の出来事や、自分の感情を振り返り、
- 自分はどうして競技をやっているのか
- 自分は競技のどんなところに楽しさを見出してるのか
自分自身と対話しながら、それらを掘り起こしていく作業が必要です。
これは自分の感情に素直になり、向き合うからこそ、できることです。
もし、自分の感情に素直になり、向き合える自分になれたら、どんな素晴らしい変化が起こるでしょうか?
この記事が参考になれば幸いです^^
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!