「緊張してはいけない」が逆効果?試合で“実力が出せない”選手が最初にやるべきこと

「緊張してはいけない」が逆効果?試合で“実力が出せない”選手が最初にやるべきこと

「また上手くいかなかった…」と落ち込むあなたへ

こんにちは!
常に現場主義」を掲げ、アスリートのメンタルを支えています。
スポーツメンタルコーチの石井大樹です。

練習ではできていたのに、
試合本番になると

  • 体が固まってしまった
  • いつものプレーが全くできなかった

そんな経験をしたことがありませんか?

本気で頑張ってきた人ほど、

「緊張してはいけない」
「集中しなきゃ」

そんな風に自分に言い聞かせてしまいます。

でも実は、それが逆効果になることもあるんです。

今回はその理由をお伝えするとともに、
試合で実力を出すためにどんなことができるのかをお伝えしていきます。

“緊張してはいけない”と思うほど、緊張してしまう

実は、人は「〇〇してはいけない」と思えば思うほど、
無意識のうちに、その〇〇に意識が向かってしまうんです。

例えば…



赤いものを思い浮かべないでください

このように問いかけられて、いかがでしたか?
おそらく気付けば、“赤いもの”を想像してしまったと思います。

このような脳の仕組みを、「皮肉仮定理論」といいます。

つまり、「緊張してはいけない」と思うほど、
脳は“緊張”に注目してしまうということなんです。

結果として、

  • ミスを恐れる
  • 自分を責める
  • 焦りが強くなっていく

このように、本番で力を出せなくなるという悪循環に入ってしまうんです。

実は“緊張してる自分”に気付くだけで変わる

そこで、私が日々アスリートと実践している
メンタルコーチングで最初に伝えるのは…


「緊張してるな」と、まず認めてあげること

になります。

この“気付き”の力は、心理学では「自己認知」と呼ばれます。

今、自分はどう感じているのか?

ここに気付くだけで、脳の前頭前野(冷静な判断や意思決定を担う部分)が働き始めます。

その結果、脳の扁桃体(不安や恐怖を司る部分)の過剰な活動・反応を落ち着かせることがわかっています。

多くのアスリートと接していると、
残念ながら「気付きのパワー」を甘く見ている選手が多いなと感じます。

ですが、科学的にも「気付きのパワー」は私たちのパフォーマンスにとても影響しているんです。

【実践ワーク】試合前にこの言葉をつぶやいてみよう

試合前、もし心臓がバクバクしたとき、
こんなふうに自分に声をかけてみてください。

  • 「緊張してる。でも、それだけ本気で勝ちたいと思ってる証拠だな」
  • 「この緊張は、自分にとって必要なエネルギーかもしれない」

自分の感情にフタをするのではなく、認めて、受け入れる。

それこそが、試合で力を出せる自分への第一歩に繋がるとしたら、どうでしょうか?

本番に強い選手ほど、自分の感情に素直でいられてる

「緊張してはいけない」と思うほど、緊張は増していきます。

でも、自分の心の状態に気付き、認めることができる選手は、本番でプレッシャーを味方に変えられるようになります。

本番に強くなるための第一歩は、
“今の自分の感情を否定しないこと”から始まるんです。

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この記事を書いた人

石井 大樹

大学アメフト時代に人間関係に苦しみ心から競技に集中できず、平凡な選手として引退。
「愛するスポーツを嫌いになって欲しくない」
「心から好きな競技に集中してほしい」
そんな思いから就職した会社を退職後、脳と心の仕組み、スポーツ科学を学ぶ。

現在はプロ〜学生アスリートまで、
“スポーツに本気で向き合うアスリート”を対象に最先端のスポーツメンタルコーチングを提供。

プロ入団、世界大会出場、リーグ昇格、アジア選手権入賞、全日本優勝などを選手と共に経験。
「情熱を注ぐスポーツに心の底から集中できるアスリートを増やすこと」がミッション。

「常に現場主義」をモットーに、アスリートと同じ温度感を共有し、支えることが信念。