大事な場面で体が固まる|プレッシャー下で動けるメンタル作り

こんにちは!
常に現場主義」を掲げ、アスリートのメンタルを支えています。
スポーツメンタルコーチの石井大樹です。

今回は、「大事な場面で体が固まる|プレッシャー下で動けるメンタル作り」

この内容について詳しくお伝えしていきたいと思います!

本番で「体が固まる」…それは意志が弱いからじゃない

  • わかっているのに動けない
  • 練習ではできていたのに、試合になると…
  • 脚がふわふわして力が入らない…

競技に本気で打ち込んでるからこそ、こんな経験を一度は経験したことがあるかもしれません。

スポーツメンタルコーチとしてアスリートを支える仕事をして7年が経ちました。

その中で、本当にアスリートってストイックだということを日々感じます。

ストイックだからこそ、多くの選手が本番で動けなくなることを「意志の弱さ」が原因だと思いがちです。

でも原因は意志の弱さじゃないんです…。

実は「脳の仕組みと体の反応」が強く関係しています。

だからこそ、

  • メンタルのせい
  • 意志が弱い、気合いが足りない

といったことで済ませず、構造的に理解することがカギなんです。

プレッシャーがかかると“なぜ体が動かなくなる”のか?

先ほども伝えましたが、こうした状態の背景には、

気持ちの弱さが原因ではなく、「脳の仕組み」が関係しています。

プレッシャーがかかると体が動かなくなるのも、

ある意味で“自然な反応”とも言えるんです。

ではプレッシャーがかかると体の動きが鈍くなるメカニズムを、

脳科学と心理学の視点から解説します。

プレッシャーがパフォーマンスを奪う「身体のメカニズム」

人はプレッシャーを感じると、
「闘争・逃走反応」という自律神経の働きが強まることで、交感神経が優位になります

これにより、

  • 呼吸が浅くなる
  • 筋肉が過緊張する(ガチガチに固まる)
  • 視野が狭くなる(トンネルビジョン)
  • 思考が硬直しやすくなる(認知の視野狭窄)

このような状態になることがわかっています。

きっと、ここまで聞いて頂いて、

あ…これ自分のことだ…

って感じて頂けてると思います。笑

実は私も現役時代はまさにこのような感じでプレッシャーにすごく弱かったんです。

つまり、「動けなくなる」のは意志の弱さではなく、

脳と体が“自動的に”プレッシャー対応モードに切り替わった結果なんです。

でも、安心してください。

この反応をコントロールする術も、ちゃんとあるんです。

固まった体を解放するメンタルアプローチ

プレッシャーがかかると、

頭では「動け」と命令しているのに、

体がまるでブレーキをかけられたように固まってしまう…。

これは単なる

  • 気のせい
  • 準備不足

ではなく、脳の仕組みが深く関係していることをお伝えしました。

ここからは、緊張や恐怖で体がこわばったところから、自分を解放するメンタルアプローチについて、脳科学の視点を交えてわかりやすく解説していきます!

呼吸を活用して自律神経を整える

自律神経である「交感神経」

ここが過活動を起こすことによって「闘争・逃走反応」が起きてしまいます。

なので、反対の作用を持つ「副交感神経」を活性化させることで、

身体の緊張をちょうどいいレベルにし、バランスが取れた状態に近づくことができます。

そのためにおすすめなのが、試合前・プレー前に行う「4-7-8呼吸法」

  1. 4秒かけて鼻から息を吸う
  2. 7秒間息を止める
  3. 8秒かけてゆっくりと口から吐く

この流れを4セットほど繰り返します。

この呼吸法は、心拍数を落ち着かせるだけでなく、

「前頭前野」といった冷静な判断や意思決定を司る部分の働きを高め、

思考の整理、最適な判断にもつながることがわかっています。

セルフトークで体の反応を受け入れる

  • 緊張してはいけない
  • 動けなくなってしまう自分はダメ

このように起きてしまったことを否定するのではなく、

「体が反応している=それだけ本気で大事に思っている証拠だ」

と受け入れることがカギになります。

例えば、こういった肯定的セルフトークが効果的です。

  • これは自然な反応、ここから整えていけば大丈夫
  • 緊張してるけど、準備してきたことに集中しよう
  • この感覚は、試合モードに入ってる証拠

ここで重要なのは「感じている不安や緊張を“否定せずに味方につける”」という視点なんです。

私たちの脳には「扁桃体」と呼ばれる部分があります。

扁桃体は、恐怖や危険を処理する部分になり、

恐怖や危険を感じると、扁桃体が活性化されることがわかっています。

実は、このセルフトークは、扁桃体の働きを抑制する効果もあると言われているんです。

プレッシャーを敵ではなく味方に変えるために

プレッシャーそのものをゼロにすることは現実的に厳しいですよね。

プレッシャーという外的なものを無くそうとするより、

「プレッシャーを感じても動ける自分」になれたら、どうですか?

準備次第で、プレッシャーの中でも動ける状態は作ることができるんです。

  • 呼吸で身体を整える
  • セルフトークで思考を整える
  • 緊張を“敵”ではなく“エネルギー”に変える

まずは、ここから取り組んでいくことが、

本番でも動ける選手になるための準備です。

ぜひ参考にしてください!

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この記事を書いた人

石井 大樹

大学アメフト時代に人間関係に苦しみ心から競技に集中できず、平凡な選手として引退。
「愛するスポーツを嫌いになって欲しくない」
「心から好きな競技に集中してほしい」
そんな思いから就職した会社を退職後、脳と心の仕組み、スポーツ科学を学ぶ。

現在はプロ〜学生アスリートまで、
“スポーツに本気で向き合うアスリート”を対象に最先端のスポーツメンタルコーチングを提供。

プロ入団、世界大会出場、リーグ昇格、アジア選手権入賞、全日本優勝などを選手と共に経験。
「情熱を注ぐスポーツに心の底から集中できるアスリートを増やすこと」がミッション。

「常に現場主義」をモットーに、アスリートと同じ温度感を共有し、支えることが信念。