【不確定要素をなくそう】ブレない心を育てるメンタル術

2025年11月1日

不確定要素をなくし、ブレない心を育てるメンタル術を解説

こんにちは!
常に現場主義」を掲げ、アスリートのメンタルを支えています。
スポーツメンタルコーチの石井大樹です。

試合って、思うようにいかないことばかりですよね。

  • 相手の調子
  • 会場の雰囲気
  • 天候
  • 審判の判定

自分にはどうにもならない“不確定要素”が次々と押し寄せてくる。

だからこそ、強い選手ほど

「いかに不確定要素を減らすか」を考えています。

それは、結果をコントロールするためではなく、

自分の心を安定させるためなんです。

今回は、いかに不確定要素を減らし、ブレない心を持てるかという視点でお伝えしていきます。

コントロールできることに集中する

スポーツメンタルコーチとして活動し始めて、7年が経ちました。

これまでにいろんな競技の、いろんなカテゴリーのアスリートをサポートしてきました。

その中で感じてきたのは、

「結果を出したいがゆえに、結果をコントロールしたくなる」

というアスリートが多いという事実です。

コントロールできないことを、コントロールしようとし続けたら…

一体、どんな未来になると思いますか?

…きっと苦しい未来になってしまうかもしれません。

だからこそ、コントロールできることだけに集中していきたいんです。

心理学の分野では「コントロール可能性」という概念があります。

「コントロール可能性」
コネチカット大学名誉教授 ジュリアン・ロッターが提唱した
「統制の所在」という理論にも関連している。

簡単に言えば、物事の結果を「自分で変えられる」と考える人は、

ストレスに強く、行動力が高いというものです。

つまり、

  • 風が強くても
  • 相手が格上でも
  • ジャッジが不利でも

「自分にできることに集中する」選手は、

感情を乱されにくく、最後まで自分のプレーを貫ける。

これは単なる根性論ではなく、科学的にも証明されている事実なんです。

不確定要素を減らすことが、覚悟を生む

例えば、試合前に「できる準備は全てやった」と言い切れる状態。

これが“覚悟が決まっている”という状態です。

覚悟がある選手は、結果を恐れず、受け入れることができます。

勝っても負けても、「やることはやった」と胸を張れる。

だからこそ、思い切りの良いプレーができるんです。

スポーツ心理学でも、「覚悟=結果を受け入れる心の準備」として定義されることがあります。

自分のコントロール範囲を明確にし、

その範囲の中で最善を尽くした時、人は「結果に対して穏やかでいられる

これは、心理的安定を司る「前頭前野」が、感情を司る「扁桃体」の暴走をおさえる働きによって説明できます。

つまり、覚悟がある人ほど試合で「冷静な自分」でいられるんです。

試合で怖いのは、技術や体力だけが、ずば抜けた選手ではありません。

覚悟が決まっている選手です。

覚悟が決まっている選手は、

「何をしてくるかわからない」ような強さと余裕を持っています。

それだけでなく、覚悟がある選手のプレーって、見ている側にも伝わりますよね。

無理に気合いを入れているわけでもなく、静かに燃えている感じ。

そんな状態こそ、心が整っている状態だと伝えています。

結果を受け入れる強さは、最善の準備の中で作られる

覚悟は、試合直前に生まれるものではありません。

日々の準備の中で、「自分がコントロールできるもの」を積み重ねた結果として育っていくものです。

  • どんな練習でも全力を尽くしたか
  • 試合当日に備えて、できる限りの準備をしてきたか
  • 自分の弱点を放置せず、向き合ってきたか

こうした積み重ねの先に、

「やることはやった。あとは出すだけ」

という境地が生まれます。

それが、「不確定要素をなくす=覚悟を作る」ということなんです。

試合の勝敗は、誰かにわかるものではありません。しかし、

  • 自分がどんな準備をして
  • どんな気持ちで挑むか

これらは完全に自分で決めることができます。

不確定要素を減らし、自分のコントロールできることに集中する。

その積み重ねが、覚悟を育て、心の安定を生み出し、プレーの質を変えていく。

勝っても負けても、納得できる自分でいられたら、

どんな素晴らしい変化が起きていきそうですか?

ぜひ参考になれば幸いです^^

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この記事を書いた人

石井 大樹

大学アメフト時代に人間関係に苦しみ心から競技に集中できず、平凡な選手として引退。
「愛するスポーツを嫌いになって欲しくない」
「心から好きな競技に集中してほしい」
そんな思いから就職した会社を退職後、脳と心の仕組み、スポーツ科学を学ぶ。

現在はプロ〜学生アスリートまで、
“スポーツに本気で向き合うアスリート”を対象に最先端のスポーツメンタルコーチングを提供。

プロ入団、世界大会出場、リーグ昇格、アジア選手権入賞、全日本優勝などを選手と共に経験。
「情熱を注ぐスポーツに心の底から集中できるアスリートを増やすこと」がミッション。

「常に現場主義」をモットーに、アスリートと同じ温度感を共有し、支えることが信念。