【不確定要素をなくそう】ブレない心を育てるメンタル術

こんにちは!
「常に現場主義」を掲げ、アスリートのメンタルを支えています。
スポーツメンタルコーチの石井大樹です。
試合って、思うようにいかないことばかりですよね。
- 相手の調子
- 会場の雰囲気
- 天候
- 審判の判定
自分にはどうにもならない“不確定要素”が次々と押し寄せてくる。
だからこそ、強い選手ほど
「いかに不確定要素を減らすか」を考えています。
それは、結果をコントロールするためではなく、
自分の心を安定させるためなんです。
今回は、いかに不確定要素を減らし、ブレない心を持てるかという視点でお伝えしていきます。
コントロールできることに集中する
スポーツメンタルコーチとして活動し始めて、7年が経ちました。
これまでにいろんな競技の、いろんなカテゴリーのアスリートをサポートしてきました。
その中で感じてきたのは、
「結果を出したいがゆえに、結果をコントロールしたくなる」
というアスリートが多いという事実です。
コントロールできないことを、コントロールしようとし続けたら…
一体、どんな未来になると思いますか?
…きっと苦しい未来になってしまうかもしれません。
だからこそ、コントロールできることだけに集中していきたいんです。
心理学の分野では「コントロール可能性」という概念があります。
「コントロール可能性」
コネチカット大学名誉教授 ジュリアン・ロッターが提唱した
「統制の所在」という理論にも関連している。
簡単に言えば、物事の結果を「自分で変えられる」と考える人は、
ストレスに強く、行動力が高いというものです。
つまり、
- 風が強くても
- 相手が格上でも
- ジャッジが不利でも
「自分にできることに集中する」選手は、
感情を乱されにくく、最後まで自分のプレーを貫ける。
これは単なる根性論ではなく、科学的にも証明されている事実なんです。
不確定要素を減らすことが、覚悟を生む
例えば、試合前に「できる準備は全てやった」と言い切れる状態。
これが“覚悟が決まっている”という状態です。
覚悟がある選手は、結果を恐れず、受け入れることができます。
勝っても負けても、「やることはやった」と胸を張れる。
だからこそ、思い切りの良いプレーができるんです。
スポーツ心理学でも、「覚悟=結果を受け入れる心の準備」として定義されることがあります。
自分のコントロール範囲を明確にし、
その範囲の中で最善を尽くした時、人は「結果に対して穏やかでいられる」
これは、心理的安定を司る「前頭前野」が、感情を司る「扁桃体」の暴走をおさえる働きによって説明できます。
つまり、覚悟がある人ほど試合で「冷静な自分」でいられるんです。
試合で怖いのは、技術や体力だけが、ずば抜けた選手ではありません。
覚悟が決まっている選手です。
覚悟が決まっている選手は、
「何をしてくるかわからない」ような強さと余裕を持っています。
それだけでなく、覚悟がある選手のプレーって、見ている側にも伝わりますよね。
無理に気合いを入れているわけでもなく、静かに燃えている感じ。
そんな状態こそ、心が整っている状態だと伝えています。
結果を受け入れる強さは、最善の準備の中で作られる
覚悟は、試合直前に生まれるものではありません。
日々の準備の中で、「自分がコントロールできるもの」を積み重ねた結果として育っていくものです。
- どんな練習でも全力を尽くしたか
- 試合当日に備えて、できる限りの準備をしてきたか
- 自分の弱点を放置せず、向き合ってきたか
こうした積み重ねの先に、
「やることはやった。あとは出すだけ」
という境地が生まれます。
それが、「不確定要素をなくす=覚悟を作る」ということなんです。
試合の勝敗は、誰かにわかるものではありません。しかし、
- 自分がどんな準備をして
- どんな気持ちで挑むか
これらは完全に自分で決めることができます。
不確定要素を減らし、自分のコントロールできることに集中する。
その積み重ねが、覚悟を育て、心の安定を生み出し、プレーの質を変えていく。
勝っても負けても、納得できる自分でいられたら、
どんな素晴らしい変化が起きていきそうですか?
ぜひ参考になれば幸いです^^
もっと深く知りたい方へ
プロ・実業団を目指すアスリート限定で、
“勝負所で力を出せる本番に強いアスリートになる6ステップ”を、
無料で学べるメルマガをお届けしています。

