「やらなきゃ」より「こうありたい」|目標設定がプレッシャーを変える方法

こんにちは!
常に現場主義」を掲げ、アスリートのメンタルを支えています。
スポーツメンタルコーチの石井大樹です。

  • 「勝たなきゃ」
  • 「ミスしちゃダメだ」
  • 「結果を出さなきゃ」

そんな風に自分に強く言い聞かせた経験、ありませんか?

本気で競技に向き合っている選手ほど、目標を持って結果にこだわります。

私も日々、サポートしている選手と接していてそれは強く感じています。

しかし……

もし、その「やらなきゃ」が自分を縛っているとしたら、どう思いますか?

そのくらい、選手が感じるプレッシャーと、目標設定の仕方には密接な関わりがあるんです。

今回は、「プレッシャーを力に変える目標設定のコツ」についてお伝えしたいと思います。

結果目標がプレッシャーになるワケ

スポーツの世界では、こんな目標設定がよく使われます。

  • 「全国大会ベスト8に入る」
  • 「〜本中、ヒットを〜本打つ」
  • 「ランキングで上位に入る」

こういった目標は「結果目標(アウトカムゴール)」と呼ばれるものです。

目指す場所があることはとてもいいことですし、
だからこそ競技として競っているわけです。

しかし、このタイプの目標は、

  • 達成できるかどうかが他人や環境にも左右される
  • 達成に近づけば近づくほどプレッシャーが強まる

つまり、「やらなきゃ」が強くなりすぎると、逆に動けなくなるという落とし穴があるんです。

「本番で力がいつも出せない…」というアスリートは、

多くの場合が「結果目標」に対するプレッシャーに強い影響を受けているなと、

実際にスポーツ現場でサポートしていて感じます。

状態目標(ステートゴール)-結果よりも“こうありたい自分”を先に描く

  • 結果を出さなきゃいけない
  • 目標を絶対に達成しなくちゃ

そんな時にこそ、意識してほしいのが、「状態目標(ステートゴール)」というものなんです。

「状態目標」とは、
「その瞬間に自分がどうありたいか?」を基準にした目標

例えば、

  • トライし続ける
  • 1球1球に集中する
  • 堂々と、自分のプレーを貫く

これらは全て、自分の意志でコントロールできる目標なんです。

そして、結果に対して“ふさわしい自分”を先にイメージすることで、

「その結果を出して当然だよね」と思えるメンタル状態を作り出すことに繋がるんです。

これがまさに、私がアスリートに伝えている「結果にふさわしいメンタルを先に手に入れる」ということになります。

緊張する場面ほど、「こうありたい自分」を問い直す

試合直前、手が震えるとき。
声を出していても、どこか不安があるとき。

そんなときこそ、こう問いかけてみてください。

「今この瞬間、自分はどう在りたいか?」
「どんな自分だったら、この状況を乗り越えられるだろうか?」

この問いが、心の焦点を「プレッシャー」から「目的」に切り替える手伝いをしてくれます。

“やらなきゃ”よりも、“どうあるか”を決めておく

本番で力を出せる選手は、「ふさわしい自分」に先回りしているんです。

勝ちたい…!
結果を出したい…!

そう思ったときこそ、その勝利にふさわしい自分をイメージし、そこに近づいていく。

「やらなきゃ」ではなく、「こう在りたい」

もし仮に、その1つの意識の違いによって、

プレッシャーに押し潰されるか、それを力に変えられるかが分かれるとしたら、どう思いますか?

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この記事を書いた人

石井 大樹

大学アメフト時代に人間関係に苦しみ心から競技に集中できず、平凡な選手として引退。
「愛するスポーツを嫌いになって欲しくない」
「心から好きな競技に集中してほしい」
そんな思いから就職した会社を退職後、脳と心の仕組み、スポーツ科学を学ぶ。

現在はプロ〜学生アスリートまで、
“スポーツに本気で向き合うアスリート”を対象に最先端のスポーツメンタルコーチングを提供。

プロ入団、世界大会出場、リーグ昇格、アジア選手権入賞、全日本優勝などを選手と共に経験。
「情熱を注ぐスポーツに心の底から集中できるアスリートを増やすこと」がミッション。

「常に現場主義」をモットーに、アスリートと同じ温度感を共有し、支えることが信念。