自信がないまま試合に出たこと、ありますか?|本番で力を出すための“自信の育て方”

こんにちは!
常に現場主義」を掲げ、アスリートのメンタルを支えています。
スポーツメンタルコーチの石井大樹です。

正直、自信はないんですけど…出るしかないので…

こんな悩みを抱えているアスリートから直接相談をされたことが、何度もあります。

7年、現場でアスリートをサポートしていて感じるのは、
彼らは本気で努力をしているということです。

練習もしているし、コンディションも悪くない。

それでも試合前日、試合直前に「自信が持てない…」そう口にするのが現実です。

今回は、現場で本当によく出てくるこの悩みに対して、

  • 自信とは、なんなのか
  • どのように育てていくのか

ここについて整理して、お伝えしていきたいと思います。

自信とは「準備 × 自己認知」である

7年間、スポーツメンタルコーチとして、

様々な競技のアスリート、プロから学生アスリートまで、幅広いカテゴリー、

本当に色々なアスリートと関わる中で気付いたことがあります。

それが、自信がある=「すごくできる人」ではない、ということ。

自信がある選手ほど、

  • 「やれることは全部やってきた」
  • 「今の自分をそのまま信じる」

そういった“準備”と“受け止め方”を持っているんです。

つまり自信とは、「準備 × 自己認知」の掛け算で育つものだと考えています。

他人との比較ではなく“自分との信頼”を積み重ねる

皆さんは、選手が自信を失うときって、どんな時だと思いますか?

多くの場合、その背景には「比較」が出てくることが多いんです。

  • あの選手比べたら…
  • 自分だけ結果が出てない…

でも、自信とは「他人に勝てるかどうか」ではなく、

「自分の積み重ねを信じられるか」なんです。

自分自身を信じられるかという根拠に、他人は関係ないんです。

①準備を“見える化”する

これは実際にサポートしていた選手にも取り組んでもらっていた内容です。

練習ノートや、メンタルノートの端に「やったことリスト」を書くというものです。

  • やってきた練習メニュー
  • 自分が意識したテーマ
  • できたこと、できなかったこと

これを、できるだけ毎日続けるというものです。

日記みたいなものですが、試合前の不安なとき、このリストを見返してどんな気持ちになれそうですか?

「自分、ちゃんとやってきたじゃん」
「これだけやってきた、あとはやるだけだ」

もしかしたら、こんなふうに思えるかもしれませんよね。

自分が積み重ねてきた根拠を“見える化”することで、

ただ言い聞かせるのではなく、自分が自分を信じる根拠を事実として捉えることができます。

②自分の中に「信用できる約束」を作る

例えば、

  • 試合5日前から早寝早起きをする
  • アップの順番を必ず守る
  • 前日は「練習量はここまで」と制限を設ける

こうした“小さな自分ルール”を守ることは、

言い換えると、「自分との信頼」を積み上げることに繋がります。

逆に、この小さな約束を裏切ることが続いてしまうと、

「自分を信じられない…」という感覚に陥りやすいです。

だからこそ、「自信がない…」と感じている選手ほど、

“小さな約束を守る練習”から始めることが大切なんです。

自信は“与えられるもの”ではなく、“育てるもの”

本番で力を出せる選手は、

必ずしも「強気でポジティブな選手」とは限りません。

むしろ…

  • 地道な準備を重ねて
  • 自分の不安も認めながら
  • その上で「今の自分で勝負する」と決めている
  • そして達成のために何が必要かを常に考え続けている

そんな選手ほど、本当に強いです。

ここぞというときにしっかりパフォーマンスを発揮できます。

だからこそ、まずは今日から「他人と比べて得られる自信」ではなく、

「自分への信頼」を積み重ねてみてください。

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この記事を書いた人

石井 大樹

大学アメフト時代に人間関係に苦しみ心から競技に集中できず、平凡な選手として引退。
「愛するスポーツを嫌いになって欲しくない」
「心から好きな競技に集中してほしい」
そんな思いから就職した会社を退職後、脳と心の仕組み、スポーツ科学を学ぶ。

現在はプロ〜学生アスリートまで、
“スポーツに本気で向き合うアスリート”を対象に最先端のスポーツメンタルコーチングを提供。

プロ入団、世界大会出場、リーグ昇格、アジア選手権入賞、全日本優勝などを選手と共に経験。
「情熱を注ぐスポーツに心の底から集中できるアスリートを増やすこと」がミッション。

「常に現場主義」をモットーに、アスリートと同じ温度感を共有し、支えることが信念。