迷ったときこそ、初心に帰る──原点が支えるメンタル術

こんにちは!
「常に現場主義」を掲げ、アスリートのメンタルを支えています。
スポーツメンタルコーチの石井大樹です。
どんなに経験を積んでも、どれだけ実力を高めても、
「最近、うまくいかないな…」
そんな風に感じる瞬間は誰にでも訪れるのだと思います。
- 試合で緊張が抜けなかったり
- 練習の成果が出なかったり
そんな時ほど、人は不安や焦りに心を奪われがちです。
でも実は…
不安や緊張に迷いそうな時ほど、
「初心に帰る」ことが、心を整える最もシンプルで強力な方法なんです。
今回は、迷いそうな時、うまくいかないときこそ、
初心に帰る重要性という視点でお伝えしていきます。
初心に帰るとは、「自分の原点」を思い出すこと
初心に帰るとは、ただ昔を懐かしむことではないんです。
それは、
「自分がなぜこの競技を始めたのか?」
「何を大切にしてきたのか?」
これらを思い出すことなんです。
例えば、
- 最初にボールを触った時のワクワク感
- 初めて試合に出た時の、あの緊張と高揚感
「ただ楽しくて、夢中でやってた頃の自分」
を思い出すことが、今の自分を再び前に進めてくれる力になるんです。
心理学では、これを「自己決定理論」と呼びます。
アメリカ・ロチェスター大学の心理学者。
エドワード・デシ、リチャード・ライアンによる研究で、
人が本来持っている「内発的動機付け」、つまり、
- 好きだからやる
- やりたいからやる
そういった気持ちが、最も高いパフォーマンスと幸福感を産むことが示されています。
初心に帰るというのは、この「内発的動機付け」をもう一度思い出す作業なんです。
不安や緊張に負けそうな時、原点があなたを支える
アスリートは経験を重ねるほど、
周りの期待や結果に意識が向きやすくなります。
- 勝たなきゃ
- 評価されなきゃ
- 結果を出さなければいけない
そんなプレッシャーの中で、自分を見失ってしまうこともあります。
でも、初心に帰ることで、
「自分が何のために競技をしているのか」
という本質に戻ることができます。
脳科学的に見ても、これは非常に理にかなっているんです。
心理的な不安や緊張を感じる時、脳では「扁桃体」という恐怖や不安を司る部位が活性化し、
その結果、集中や判断を担う「前頭前野」という部位の働きが一時的に低下することが知られています。
しかし、「自分の原点」や「目的」を思い出すことで、
前頭前野が再び活性化し、冷静さと集中力を取り戻すことができるんです。
つまり、「初心に帰る」というアプローチは、
科学的にも「心を整えるスイッチ」として機能しているんです。
初心を思い出すことで、ブレない自分に戻る
初心に帰ると、不思議と心の迷いが少なくなります。
なぜなら、そこには「自分が信じてきた積み重ね、軸」があるからです。
- 誰かに褒められるためじゃなく、純粋にうまくなりたいと思っていたあの頃
- ただ勝ち負けよりも、プレーそのものを楽しんでいた自分
- 地道な基礎練習を、飽きもせずに積み重ねていた自分
その「原点」は、今もあなたの中にちゃんと残っているんです。
忘れているだけ、消えてはいません。
そして、それを思い出すことが「自分を信じる力」を取り戻すきっかけになるんです。
迷ったときこそ、原点に帰る勇気を
多くの選手が「迷い」を感じたとき、何か新しいことを足そうとします。
- 新しい練習方法
- 新しいルーティン
- 新しい考え方
でも、そういうときこそ一度立ち止まってほしいです。
本当に必要なのは「新しいこと」ではなく、
「大切にしてきたことを思い出すこと」かもしれません。
初心に帰ることとは、後ろを向くことではなく、
「前を向くための確認作業」なんです。
初心は、迷いを照らす灯り
初心に帰るというのは、決して「昔に戻る」ことではありません。
過去の自分を「今の自分を支える力」に変えることです。
- 上手くいかない時ほど、基礎や基本を大切にする
- 競技を始めた頃の純粋な気持ちを思い出す
その土台があるからこそ、今の自分が迷わずにいられるんです。
迷いそうなときこそ、初心に帰ることができたら、
どんな良い変化が起こりそうでしょうか?
もっと深く知りたい方へ
プロ・実業団を目指すアスリート限定で、
“勝負所で力を出せる本番に強いアスリートになる6ステップ”を、
無料で学べるメルマガをお届けしています。
