「試合になるとうまくいかない」という不安との向き合い方
皆さんは「試合になるといつもうまくいかない…」そんな不安を抱えていませんか?
「試合になるとうまくいかない」の中身を理解していますか?
練習ではいつも通りやれるのに、試合になるとうまくいかない…
試合前にそんな不安を抱えていませんか?
そして、その不安をかき消すように心の中で自分にこんな風に言い聞かせてませんか?
- 大丈夫!大丈夫!
- できる!できる!
不安な自分をどうにかポジティブにしようとした経験はありませんか?
しかし、不安を無理やり消そうとしてうまくいったことはありますか?
おそらくほとんどの人が、うまくいかずに持ってる力を出せなかったと思います。
私自身、現役時代は試合で全くうまくいかず、常に試合への不安が絶えませんでした。
その結果、試合中にミスを連発しメンタルが崩壊…途中交代させられた経験があります。
- 試合でうまくいかないかもしれない…
- この不安が全く消えない…
実際にそんな経験をしてきました。
そんな過去を持つ私ですが、現在ではプロスポーツメンタルコーチとして様々な競技のアスリートを支える中で分かってきたことがあります。
そこで今回は、「試合になるとうまくいかない」という不安との向き合い方について綴ります。
「不安の中身」を知ることから始めよう
では、皆さんに質問です。
この記事を読んでいるほとんどの方が、
- 試合になるといつもうまくいかない…
- だから今回の試合もうまくいかないんじゃないか…
そんな不安を試合前に感じているかと思います。
私自身、スポーツメンタルコーチとして様々な競技のアスリートと話をする中で、あることが分かってきました。
それが「多くのアスリートが自分の抱えている不安を明確に理解していない」ということです。
言い換えれば、「漠然とした不安を持っている」ということです。
この話を聞くと、とても意外に感じる人がいるかもしれません。
「どんなことが不安なのか?」と聞いてパッと答えが出る人の方が少ないのです。
これは私が実際にスポーツメンタルコーチとして様々なアスリートと接してきて感じた事実です。
これでは、忘れ物を防ぐことは厳しいと思います…。
“自分で不安の中身を理解していない”ということは、今の例えと同じです。
- 何に対して不安を感じているのか?
- どんな不安があるのか?
それらを知らなければ、対策したくてもできません。
だからこそ、まずは自分の不安の中身を知ることから始めるというのが大切です。
恐怖は常に無知から生まれる
「恐怖は常に無知から生まれる」
これは、アメリカの思想家/哲学者の「ラルフ・ワルド・エマーソン」の言葉です。
先ほどもお伝えしましたが、
- 知らないから理解できない
- 理解していないから対策できない
- 対策できないから結果が変わらない
簡単にまとめると、このようになります。
言われてみると、当たり前だなと思いますよね。
知らないことは理解できないし、理解してなければ対策しようがない。
対策できなければ、結果が変わることもありません。
しかし、それらは裏を返せば…
- 知っていれば理解できる
- 理解できれば対策ができる
- 対策ができれば結果が変わる
ということなんです。
「試合になるといつもうまくいかない…」
そんな不安と向き合うためのワークをご紹介したいと思います。
これらの質問に沿って、メモに書き出すことをおすすめしています。
このワークに取り組むだけでも漠然と感じていた不安に変化が起こり、今まで見えなかったものが見えてくるはずです。
ぜひ試してみてください^^
不安と自信のバランスが試合へのイメージを変える
最後にある言葉をご紹介して終わりたいと思います。
不安もあったが、自分を信じて泳いだ。
これは、東京オリンピック競泳女子400メートル個人メドレーで金メダルを獲得した「大橋悠依さん」の言葉です。
- 不安があっても自分を信じる
- 不安があったからこそ自分を信じるための努力ができた
心の底からこのように思うことができたら、どんな素晴らしい変化があるでしょうか?
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました^^