子供のメンタルを支えるためにできる効果的・簡単な5つのコト

2021年12月9日

子供のメンタルを支えるためにできる効果的かつ簡単な5つのコト

子供のメンタルを支えたい…だけど具体的にどうすればいいかわからない…

こんな悩みを解決に導いていきます。

「子供のメンタルを支える」

とても重要なことですよね…。

私自身、メンタル・栄養面から人をサポートさせて頂いてますが、子供のメンタルを支えることは指導者・子供、両方にとって、すごく大切なことであり、貴重なことだと思っています。

そんなわけで今回は「子供のメンタルを支えるためにできる効果的・簡単な5つのコト」を具体的に解説していきます。

  • 親御さん
  • チームの監督・コーチ
  • 学校の先生
  • その他、子供と多く関わる方

こういった子供とより多くの接点がある方向けの内容となっています。

スポーツメンタルコーチとして活動している私はこのサイトや各種SNSでも
「「結果にふさわしいメンタルをデザインする」」をコンセプトに情報を日々発信しています。

子供のメンタルを支えられるようになりたい…!

こんな風に少しでも思っていたら、ぜひ最後までご覧くださいm(_ _)m

子供のメンタルを支えるために効果的かつ簡単な5つのコト

結論から言うと、以下の5つがこの記事で紹介したい内容になります。

  1. 子供の話を最後まで聞く
  2. 認める→注意するの順番で話をする
  3. 「ありがとう」を必ず伝える
  4. 短くシンプルに伝える
  5. 例え話を活用する

この5つを実践することで、子供のメンタルを支え、本来持っている能力を引き出すことも可能になります。

また、信頼関係を築く上でもかなり有効なので、今の時期だと新チーム・新しいクラスの担任になったなど、ぜひ活用してみてください。

子供の話を最後まで聞く

1つ目は「子供の話を最後まで聞く」こと。

とても簡単で誰にでもできそうなことですよね。

しかし、意外にできていない方が多いのも事実です。

時間的な問題だったり、他の何かに追われていたり、いろいろなタスクに囲まれているとついおざなりになってしまったりもします。

しかし、これを繰り返していると、こちらが話したいことを子供に話し始めても…

  • 話をしっかり聞いてくれない
  • 会話を途中で遮られる

このような態度を取られてしまう可能性があります。

なぜなら、それが正しい意思表示だと学習してしまうからです。

自分が同じことを繰り返しされることで、それを学習し、その場を対処するための方法として覚えます。

つまり、いくら時間がなくてもタスクに追われていてもその場で目の前の子供と向き合うことが後々自分を助けることに繋がるのです。

それでも、どうしてもその場で向き合えないタイミングもあると思います。

そんなときは、また別の機会にこちらから話しかけ…

こないだは話を聞けなくてごめん、こないだ言いたかったこと覚えてる?

と聞いてみましょう。

ほとんどの確率で子供は言いたかった内容を忘れてしまっているでしょう。

しかし、こちらからアクションを起こすことで子供は「自分を気にかけてくれている」と思い、信頼関係を築きやすくなりますし、また何か伝えたいときに話しやすくなります。

認める→注意するの順番で話をする

2つ目は「認める→注意するの順番で話をする」ということです。

良くないと知りつつもよくやってしまいがちなパターンとして…

コラ!ダメだと言っているでしょう!?言い訳はやめなさい!

こういった叱り方、一度は見たことはあると思います。

結論から言うと、言い訳を聞いてあげてください。

そして、その言い訳を認めてあげて下さい。

  1. どうしてそのような行動に至ったか聞く
  2. 子供の思っていることを最後まで聞く
  3. その感情や行動を認める
  4. その上で改善点を伝える

ここで、注意点が1点あります、それは…

  • 子供の思っていることを肯定する(×)
  • 子供の思っていることを認める(○)

ということです。

「君の言ってることは正しいよ!」/「これは間違い!ダメ!」

と良し悪しではなく、「君はそう思って行動したんだね。」と認めることが最重要になります。

一度、受け止めてあげるだけで子供へのこちらの言葉は驚くほど響きやすくなります。

こちらに関して、さらに詳しく知りたい方は別記事でさらに深掘りして解説していますので、合わせてどうぞ。

例え話を活用する

3つ目は「例え話を活用する」です。

これはかなり活用できるテクニックで、2つ目に紹介した「認める→注意するの順で話す」が通じない場合にも使えます。

例えば、廊下を走っていた生徒を注意するときをイメージしてみましょう。

子供のメンタルを例え話を活用して落ち着かせる

このように、リアルかつ本人の自尊心を傷付けずに、してしまった間違いと向き合ってもらい改善点を伝えることができます。

この方法を使う際のコツは「赤子のような純粋さで問いかけること」が重要です。

子供に間違いの認識を持たせようとしてしまうと、自分が例え話の引き合いに出されていることを強く認識してしまいます。

そうすると、ただの嫌味に聞こえてしまい、信頼関係を損ねる場合があるので注意が必要です。

特に気をつけた方がいい場面は…

  • 小学校高学年以降の生徒の場合
  • 関係値が甘い場合
  • 大人(自分)が感情をコントロールしにくい状況の場合

こういった場合は使いどころを考える必要があります。

「ありがとう」を必ず伝える

4つ目は「ありがとうを必ず伝える」です。

日頃、自分が1日どれくらい「ありがとう」と言っていると思いますか?

私がお話をさせてもらった方たちの中で「ありがとう」と普段言えていないと思うと回答した人たちの半分くらいは、

「ありがとうは本当にそう思ったときにしか言わない」

と答えていました。

これはどういうことかと言うと、感謝のハードルが高いということなんです。

感謝のハードルが高いと行動の結果を「当たり前」という一言でくくってしまうことが多くなります。

小学生の子供たちもよく使ってるのを耳にしたことはありませんか?

そんなの当たり前じゃん!

大人がどんなに小さなことでも、「ありがとう」と伝えることで子供は…

  • 感謝される喜びを知ることができる
  • 自分にとっての当たり前は他の人の中ではそうじゃないと気付ける

このように新しい学びを得ることができます。

短くシンプルに伝える

5つ目は「短くシンプルに伝える」ということ。

子供(小学生~中学生)は自分で考え、行動することはできますがその行動原理を言語化する能力がまだ大人ほど育っていません。

どうしてそういう行動をしたのかな?

と子供に聞いたときに何か言いたいんだけど、うまく話せてないなと感じる場面に出会ったことがある方もいると思います。

つまり、言語化レベルの違う人間同士がそれぞれのレベルで話をしても意思疎通がうまくいきづらいということです。

だからこそ、短くシンプルに伝えること(言語化レベルを子供に合わせる)ことでより質の高いコミュニケーションをとることができ、信頼関係構築にも繋がります。

子供のメンタルは良くも悪くも変化しやすい

子供のメンタルというのは良くも悪くも変化しやすいです。

だからこそ、指導者の何気ない一言が子供に促す変化は大きいものになります。

子供のメンタルがどのような要因で変化しやすいのかを知っておくことで普段の子供への接し方が変わるはずです。

そして、あなたの接し方が変われば、子供もそれに答えるように変化していきます。

では、子供の変化しやすいメンタルについて具体的に解説していきます。

子供ほど環境の影響を大きく受ける

子供は環境の影響を受けやすいです。

人の性格を形成する要因として…

  • 遺伝
  • 両親との接し方
  • 環境

が関わってくると言われています。

そしてこの中で今から変えられるのは「環境」だけです。

では、どうして環境の影響を大きく受けるのか?

それは基本的に「子供は自分で環境を選ぶことができない」からです。

自分に合わない環境であったり、自分にとってマイナスな環境であるならその環境を変えればいいこと。

しかし、子供にはそれが基本できないです。

なぜなら一人で自立した生活を送ることが簡単ではなく、子供にとって、大人(特に両親)が自分の中のルールであり、絶対の存在だからです。

だからこそ、大人は環境の重要性を理解し、適切な環境を作ろうとすることが大切です。

子供ほど大人のことをよく観察している

実は子供はとても大人のことをよく見ています。

それは子供にとって、関係性の深い大人ほどよく観察されています。

なぜなら「子供は大人の期待に応えようとする」からです。

お母さんに喜んで欲しいから、テストで良い点を取るんだ!

このような状態ですね。

子供は純粋で、自分の感情を言語化する力も育ちきっていません。

なので、「私たちは、大人の期待に応えようと頑張っているんだよ!」とは言えません。

それが行動レベルに現れると「大人をよく観察する」という行動に出やすいということですね。

だからこそ、大人である私らは子供に対して「信じる」スタンスをとっていきましょう。

そうすることで、子供は自分で考えて行動したことを自信に繋げていきやすいです。

子供のメンタルを支えることで自分のメンタルが洗練されていく

子供のメンタルを支えるためにできることを解説してきましたが、大人こそ子供から学ばせてもらっていると思っています。

子供のときは純粋に…

  • やってみたいこと
  • 好きなこと

自分の感情に素直になって全力で楽しんでいたと思います。

それが大人になるにつれて…

  • 現実的じゃない
  • それは失敗するからダメだ

知らぬ間に自分で限界を作って、それを子供に当てはめていませんか?

子供より大人の方が長い時間を生きているので、多くを知っているのは確かでしょう。

しかし、だからといって大人が言っていることが必ずしも正しいわけではないし、それが子供の可能性や考え方を否定していい理由にはなりません。

だからこそ、目の前の子供から常に学ぼうとする姿勢がとても大切だと思っています。

この記事を読むことで、「自分の子供との接し方」を振り返るキッカケになれば嬉しいです。

「子供のメンタル」について下記の記事でいろんな角度から解説しているので、合わせて読むのがベストです。