日々の練習の質を高めるために意識したいメンタル
皆さんは「日々の練習の質」を最大限高めるためにどんな工夫をしていますか?
練習の質を高めるには「意図的な練習」を意識すること
練習の質を高めるには「意図的な練習」を意識することが非常に大切です
皆さんは「意図的な練習」ができていますか?
この「意図的な練習」の意識があるのと、ないのとでは、上達・成長速度にかなりの違いが出てきます。
そういった成長の実感や感覚は、選手のメンタルに大きな影響を与えていきます。
「意図的な練習」と言っても、何か競技に特化したような練習メニューのようなものではありません。
「意図的な練習」とは、下記の4つで構成されています。
- 明確で具体的なストレッチ目標
- 完全な集中と努力
- 迅速で有益なフィードバック
- 改善し続ける
この「意図的な練習」こそが日々の練習の質を最大限に高めることに繋がります。
「意図的な練習」とは、有名な心理学者である
アンジェラ・ダックワース氏の著書“GRIT やり抜く力”でも紹介されていますが、
今回は、そこにプラスして私が実際にスポーツ現場で伝えている内容も含め、お伝えできればと思います。
ストレッチ目標と集中について【前半】
- 明確で具体的なストレッチ目標
- 完全な集中と努力
まずはこの2つについてお伝えしていきます。
簡単にお伝えすると「決めた目標に対して全集中して取り組む」ということです。
これが「意図的な練習」の前半部分になります。
●ストレッチ目標とは?
今の自分の実力でギリギリ達成できるかどうかの目標
背伸びして届くか届かないかのライン
つまり、“明確で具体的なギリギリ達成できるかどうかの目標が重要”ということです。
そして、そこに対して“完全に集中し努力を惜しまない”というのが「意図的な練習」の前半部分です。
有益なフィードバックと改善し続けること【後半】
- 迅速で有益なフィードバック
- 改善し続ける
この2つが「意図的な練習」の後半部分になります。
実は、この後半部分こそが「意図的な練習」のキーポイントになってきます。
前半部分の“目標に対して集中と努力を惜しまない”というのは実践できている選手やチームが多いです。
しかし、この後半部分ができていないことが非常に多いです。
アスリートと接していて感じることは、
多くのアスリートが“振り返りがあまり得意ではない”ということ。
そこで皆さんに質問です。
もし間違った方向に全力で努力していたとしたらどうなると思いますか?
どれだけ具体的な目標であったとしても、達成するのは厳しいですよね…
だからこそ“フィードバックと改善”が重要なのです。
- フィードバック
言い換えると“振り返り” - 改善
さらに良くしていくための工夫
「意図的な練習」の前半部分が、達成までの道しるべだとしたら
後半部分であるフィードバックと改善は、“達成するための軌道修正”とも言えます。
失敗は誰にでもあります、失敗しない人は絶対にいません。
だからこそ、失敗から学び、どう活かすかがとても重要です。
日々の練習の質を高めるには「準備の徹底」の意識を持つこと
「意図的な練習」は4つで構成されていて特に後半部分がポイントになっている
ということをお伝えしてきました。
この「意図的な練習」、言い換えると「本番までの最高の準備」とも言えます。
つまり、練習の質を高めるには「準備を徹底する意識」を持てているかどうかということなんです。
練習の質を高めたいのはどうしてなのか?
試合で勝ちたい、最高のパフォーマンスを発揮したいから。
…つまり見方を変えて言えば、全ては本番への準備なのです。
本番で最高の自分を発揮できるよう、ぜひ「意図的な練習」を意識してみてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
引用:“GRIT やり抜く力”