「諦めない力」こそが今の努力を「報われる努力」に変える
「努力してるけど結果も出ないし変化もない…」そんな風にすぐに諦めてコロコロやり方を変えていませんか?
「諦めない力」こそが「報われる努力」を引き出す
結果を出したくて努力してるけど、なかなか努力に対して結果が伴わない…
真剣に競技に取り組んでいるからこそ、この悩みは尽きないと思います。
「結果を出したい」だからこそ、努力しますよね。
しかし、スポーツの世界は常に勝敗がつきます。
勝利を手にするアスリートの裏に、必ず敗北を味わうアスリートがいます。
アスリートを支えている立場として、本当に過酷な世界だなと痛感させられます。
だからこそ、多くのアスリートが「報われる努力=結果が出る努力」だと捉えています。
しかし私は、この考え方は「諸刃の剣」だと思っています。
確かに、努力したことで毎回結果がついてくればいいでしょう。
今までの努力の仕方は正しかった!間違ってなかった!
そんな風に思うことができるからです。
しかし、結果が出なかった時はどうでしょうか?
- 報われる努力=「結果が出る努力」だとするならば…
- 結果が出ない=今までの努力は全て「報われない努力」
極端ですが、裏を返すとこのようにも捉えられます。
そんな気持ちで競技を続けていったら、どんな未来になってしまうでしょうか…?
私自身、現役時代に「努力しても全く勝つことができなかった」経験があります。
本気で練習して、本気でトレーニングしても良い結果には繋がりませんでした。
自分の努力には意味がなかったんだと競技を途中で諦めそうになったこともあります。
そんな過去を持つ私ですが、現在ではプロスポーツメンタルコーチとして様々な競技のアスリートを支える中で分かってきたことがあります。
そこで今回は、「諦めない力」こそが今の努力を「報われる努力」に変えるについて綴ります。
報われる努力とは「成長し続けられる努力」
まず最初に知っておいて欲しいのは、「報われる努力」という言葉の定義を変えるということです。
先ほどもお伝えしましたが、
多くのアスリートは「報われる努力=結果が出る努力」だと捉えています。
しかし、結果が出るかどうかは、勝負である以上「相手次第」です。
相手をコントロールすることはできません。
だからこそ、結果をコントロールすることもできないのです。
だからこそ「報われる努力=結果が出る努力」という考えには限界があるんです。
一方で、結果ではなく「成長」に目を向けてみるといかがでしょうか?
「成長できたかどうか」は過去の自分との比較であり、自分自身のことです。
「成長できたかどうか」に他人は関係ありません。
そのため、目先の結果に振り回されることなく、
努力に対するモチベーションを一定に保つことができるんです。
だからこそ、私は「報われる努力=成長し続けられる努力」だと伝えています。
結果よりも「成長」が先にある
どちらが先に生まれたのか?という卵と鶏の関係性の話がありますが、
- 「結果」が先で成長がついてくるのか?
- 「成長」が先で結果がついてくるのか?
という話をすれば、「成長」が先だと伝えています。
なぜなら「結果が出たからといって成長しているとは限らない」からです。
実際のスポーツ現場に例えると、とてもわかりやすいです。
相手の自滅で試合に勝てた時、「自分は成長してる!」と心から思えますか?
- 接戦を制することができた
- 自分の持つ100%の力を出し切れた
こういうものが「成長」だと思うんです。
つまり、成長し続けた先に求める結果があるということ。
だからこそ、自分の努力を「結果の良し悪し」で判断するのではなく、
「成長の良し悪し」で判断できるようになれたら、どうでしょうか?
そもそも「成長は綺麗な右肩あがり」ではない
「結果という物差し」ではなく、「成長という物差し」で努力を見る
ということをお伝えしてきました。
しかし、ここにも実は落とし穴があるんです。
「無意識に」このように思っているアスリートはとても多いです。
しかし、実際にはそうではありません(そうだったら良かったんですけど…笑)
成長とは、「坂道」ではなく、「階段状」なんです。
多くの人が「努力すればした分だけすぐに上達する」と思い込みがちだからこそ、
努力に対して相応の結果が得られないと、成長を感じる前に努力をやめてしまうんです。
💡成長が停滞する時期が必ずある
成長が停滞する階段の平坦な部分のことを
教育学では「プラトー」という。
個人差はあれど、プラトーは成長過程で必ずやってくる。
ここがいわゆる「伸び悩む時期」にあたります。
しかし先ほどもお伝えしましたが、成長とは「階段」であり、平坦な部分は必ずやってきます。
その成長を感じられない時期があるからこそ、爆発的な成長が待っているんです。
つまり言い換えれば、「伸び悩む時期」こそ成長に必要な時間なんです。
だからこそ、ここでタイトルにもある「諦めない力」が土台になります。
伸び悩みの期間でも、「いかに粘り強く努力し続けられるか」がとても大切になってきます。
諦めず、粘り強く努力した先に、素晴らしい成長が待っていたとしたら、
どんな気持ちで伸び悩みと向き合えるでしょうか?
諦めない力が「求める結果にふさわしい成長」の土台となる
最後にある言葉をご紹介して終わりたいと思います。
見てもらえるまで、やり続ける
これは、昨シーズンからスコットランドの強豪セルティックに所属し、
移籍1年目からリーグ3位の12得点をマークした「古橋亨梧 選手」の言葉です。
- 結果が出るまで、諦めず成長し続ける
- 成長するために、粘り強く努力し続ける
心の底からこのように取り組むことができたら、どんな素晴らしい変化があるでしょうか?
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました^^