【柔道メンタル】大野将平選手から学ぶ、本番で結果を出す準備力について

2023年3月10日

高校時代までは、

  • インターハイ出場経験なし
  • 団体戦は一度も出場なし

という成績だったものの、

コツコツと成長を遂げ、大学時代から頭角を表し、

現在では、73kg級でオリンピック2連覇を果たしている大野将平選手。

そんな柔道家、大野選手が本番で結果を出すために「あること」を大切にしていました。

大舞台で結果を残し続けている柔道家、大野選手がどんなことを大切にしていたかを解説していきます。

最高の結果のために「最悪の状況」をイメージする

年間100以上、アスリートのメンタルサポートをする中で気付いたことは、

  • ネガティブでいることはダメなんだ
  • ポジティブでいないといけない

多くのアスリートがこのような悩みを抱えているということです。

しかし、本当に「ポジティブでなければいけない」のでしょうか?

オリンピック2連覇という輝かしい結果を残している大野選手はこのように語っています。

「自分がどうなれば負けるか」
「どんな組手をされたら嫌でイライラするか」
という自分が負けるシチュエーションや弱点だけを常に考えていました。

「自分は弱い」と思いながら東京五輪に向かったことが、
妥協のないトレーニングや稽古につながっていたのだろうと。

抜粋:柔道・大野将平選手「悲観的に自分を見つめ」五輪連覇を達成

このように、大野選手は最高の結果を手に入れるために、

「常に最悪の状況を想像」して練習に取り組んできていることが分かります。

では、どうして「最悪の状況を想像することで力を引き出せるのか?」

この部分に関してお伝えしていきます。

ネガティブを準備力に変換できる「防衛的悲観主義」

「ポジティブ=パフォーマンスを引き出す」

冒頭にもお伝えしましたが、このように考えているアスリートはとても多いです。

しかし、実はネガティブもパフォーマンスに変換できることが科学的にわかっています。

心理学では「防衛的悲観主義」と言います。

💡「防衛的悲観主義」を簡単に説明
・過去に良い結果だったとしても次もそうなるとは限らない
・だからこそ徹底して準備する
・不安だからやれることを全部やっておく

つまり、自分の中にあるネガティブな感情があるからこそ、

自分の弱みと向き合い、本番に対して徹底した準備をすることができるんです。

この「ネガティブと向き合った徹底した準備」こそが

大野選手が試合本番で結果を出す準備力の理由だと考えています。

ここから言えることは「ネガティブ=悪いものだと決めつける必要はない」ということです。

💡「防衛的悲観主義」についてさらに知りたい方はどうぞ
不安や悪いイメージをハイパフォーマンスに変えるには?
【楽観的だけは危険】楽観的が必ずしも良いわけではない理由

心から自分と向き合うことで自分に合った方法が見えてくる

ネガティブは悪いものではなく、ネガティブだからこそ最善の準備ができる

ということをお伝えしてきました。

そして何より、一番覚えておいて欲しいことは、

「自分に合った方法を見つけてほしい」ということです。

大野選手がネガティブを味方につけたように、

100人いたら、100通りの正解があるはずなんです。

全員が同じ方法で同じ結果を得るなんて、有り得ないですよね。

だからこそ大切なのが心から自分と向き合うことなんです。

自分に合った方法は、自分が知っているからです。

そのためにも、素直な心で自分と向き合うことを大切にして欲しいなと思います^^

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!