「効率重視」こそ「非効率」を生み出してしまう危険性
皆さんは「非効率を排除し、効率の良さばかり」を追求していませんか??
非効率を排除し効率を重視しすぎることが非効率である
皆さんは「効率重視/効率の良さ」という言葉にどんな印象を持ちますか?
多くの方が良い印象を抱くかと思います。
それくらい「効率」というのは魅力的な言葉です。
- 5時間かかることが1時間で終われば、残った4時間を他のことに使える
- 遠回りをするのではなく、まっすぐ行けば早く到着できる
つまり、同じ時間を過ごしてもスキル向上や目的地に到着する時間に差が出てくるかもしれません。
しかし、本当に「非効率なこと」は意味がないのでしょうか?
絶対に「効率重視」が正解だと言い切れるでしょうか?
効率性に囚われると、大切なことを見失いがちです。
私自身、現役時代はチームの副キャプテンとして「効率ばかり」を追求した結果…。
- チームメイトの気持ちが離れていった
- 気付けば誰もついてきておらずチームで孤立
実際にそんな過去があります。
機械であれば効率のみを追求していくことも効果的かもしれません。
しかし、私たち人間には感情があります。
だからこそ、「効率だけ」を追求することには限界があると思うのです。
そこで今回は、「効率重視」こそ「非効率」を生み出してしまう危険性について綴ります。
一見「遠回りに見えること」も「近道」となり得る
数学の世界では、この曲線のことを「サイクロイド曲線」と言います。
- 出来るだけ早く
- 最短距離で
「曲がらずに一直線に進むことが一番の近道」
「寄り道をしてる時間はない」
そう思うからこそ、直線を進みたくなると思います。
それが人間だと思います。
しかし、遠回りに見える曲線が最短距離になることもあるということなんです。
効率ばかり追求していくことで「経験」を失う
そして何より、「効率」という数値に表れにくいもの。
それは「経験」です。
たとえ遠回りだったとしても、
「その道でしか得られない経験」があったとしたらどうでしょうか?
- 「遠回りだったな」
- 「無駄だったな」
皆さんもこれまでの人生で、振り返ってみるとそのように感じたことがあると思います。
しかし、その遠回りをしたからこそ得られた経験があるはずなんです。
短期的に見れば遠回りでも、長期的に見れば、それが近道になり得るかもしれません。
つまり、効率を重視するあまり直線ばかりを選ぶことこそ「非効率となり得るリスクがある」ということなんです。
- 「最短で成長したい」
- 「最短で結果を出したい」
しかし、それはあくまで手段です。
目的や在り方を考え抜くことが大切です。
目的や在り方が明確であるからこそ、適切な手段が見えてきます。
非効率という経験がするからこそ人としての深みが出る
最後にある言葉をご紹介して終わりたいと思います。
「全くミスなしで、そこにたどり着いたとしても、深みは出ない」
これは、10年連続200本安打、日米通算4257安打を記録しプロ野球における通算最多安打の世界記録としてギネスにも認定され2019年に引退されたイチローさんの言葉です。
- そこでしか味わえない経験を目標へ活かす
- 深みのある選手を目指す
このように考え、行動することができたら、どんな素晴らしい変化があるでしょうか?
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました^^