「考えすぎてしまうアスリート」がいつも通りプレーできない理由
試合や重要な場面で、「考えすぎてしまって上手くいかない」という悩みを抱えてませんか?
「考えすぎ」の原因は「意識と無意識」のバランスの崩れ
考えすぎてしまって、いつも通りプレーできなくなる…
こういった悩みを抱えているアスリートは本当に多いです。
私がいろんなアスリートと話をする中でも
- いつも考えすぎてしまう…
- 考えすぎてしまって普段通りにできない…
そんな相談を多くのアスリートから受けます。
考えすぎてしまうせいで、いつも通りにプレーできない…。
いつもどうやってプレーしていたかを考えてみるけど上手くいかない…。
本当に自分ではどうしたらいいか、分からなくなってしまいますよね。
私自身、現役時代に「考えすぎ」によってすごく苦しんだ経験があります。
- 考えないように意識すればするほど考えてしまう…
- 自分で抜け出し方が分からない…
その結果、いつも通りプレーができず自分のミスが試合を決めてしまった経験があります。
だからこそ、現在スポーツメンタルコーチとして様々な競技のアスリートを見る中でわかってきたことがあります。
実は「考えすぎ」の原因は「意識と無意識」のバランスの崩れによって起きているんです。
そこで今回は、「考えすぎてしまうアスリート」がいつも通りプレーできない理由について綴ります。
人の行動はほとんどが無意識によって制御されている
まず前提として、人の行動はほとんどが「無意識」によって制御されています。
皆さんは食事をするとき
お箸を持つときはここの筋肉がこう動くことで、手がこのように動くから、食べ物が口まで運べる。
このように、自分の体の動きを細かく考えていますか?
もちろん考えていないですよね。笑
つまり、人の動作のほとんどが「無意識」によって制御されているんです。
そしてアスリートを悩ませる「考えすぎ」とは
無意識ではなく「意識の領域」を使いすぎることによって起きてしまうんです。
いつも当たり前に「考えなくてもできること」を改めて考えて行うことで
体の動きがぎこちなくなってしまうんです。
考えすぎを改善するには「イメージの持ち方」が重要
先ほどの「食事の時のお箸の使い方」の事例からお伝えしたように
考えすぎてしまうのは「意識の領域の使いすぎ」が問題だとお伝えしました。
- どうすれば「意識の使いすぎ」を抑えられるのか?
- どうしたら「考えすぎ」が改善されるのか?
そこで重要になるのが「イメージの持ち方」なんです。
スポーツメンタルコーチとして「年間150名以上」のアスリートと接する中で
「本番での正しいイメージの持ち方」ができていないアスリートが圧倒的に多いです。
今回は特別に、「考えすぎ」を改善するイメージの持ち方を紹介します。
考えすぎを改善する「イメージの持ち方」を解説
考えすぎを改善する「イメージの持ち方」とは
内的な身体感覚よりも、“目標や対象物など外的なものに注意を向ける”というものです。
野球のピッチャーで例えるなら、投げるフォームの感覚や、指先の感覚よりも
キャッチャーのミットや、バッターの位置などに注意を向けるようなイメージです。
外的なものに注意を向けることで「考えない状態」を作ることができます。
💡ここでいう「考えない状態」とは
人間の体の仕組みで言えば「反射」
熱いものを触れた瞬間、「手を離さなきゃ!」と考えなくても手が離れる現象と同じ。
つまり、脳での情報処理をショートカットできるんです。
「考えすぎなアスリート」ほど、内的なものに注意を向けてしまいがちです。
練習では細かく意識せずともできるのに、
- 今後を左右する大事な試合
- 勝敗に影響する重要な場面
このような特殊な環境になると
「普段気にしないこと・考えてないこと」を意識してしまってませんか?
練習と本番のギャップは「イメージの持ち方」にすら影響するということなんです。
まずは「考えすぎている自分」に気付き、受け入れることが第一歩
ここまで考えすぎの原因や、考えすぎを改善するイメージの持ち方などをお伝えしてきました。
しかし、結局は「考えすぎている自分」に気付けなければ意味がないんです…。
そんな自分を「受け入れる心」がなければ、たとえ知識があったとしても最大限活用されません。
だからこそ大切なのは、「自分を知り、受け入れること」
- 自分を知るから気付ける
- 受け入れるから変わっていく
そんな自分にもしなれたら、いかがですか?
自分では気付けない、無意識の領域まで
自己理解を深めるためにスポーツメンタルコーチがいます。
一般化したものではなく、自分に合った方法で努力していけるアスリートが増えていってほしいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました^^