「試合になると力が出せない人」はメンタルが弱いからじゃない
試合、本番になると「練習通りの力が出せない…普段と全然違ってしまう…」そんな悩みを抱えてませんか?
試合になると力が出せないのはメンタルが弱いからじゃない
年間で100回以上アスリートとマンツーマンのメンタルコーチングを行っています。
その他にも、チームサポートやセミナーなどで様々な競技のアスリートと話す機会があります。
その経験の中で、多くのアスリートは、
- 試合になると緊張してしまう
- 試合本番になると練習通りプレーできない
そんな悩みを抱えていることに痛感させられてます。
実際に、私がサポートしている選手でも9割以上が
「本番への苦手意識」がキッカケがコーチングを受けるキッカケになっています。
そしてその悩みの原因を「メンタルが弱いから」の一言で片付けてしまう…。
もしくは、監督やコーチに「お前はメンタルが弱い」と言われ続けてきたからこそ
「自分はメンタルが弱いんだ…」と思っている選手もいます。
私自身、現役時代は本番に弱く、「試合で力を発揮できない選手」でした。
- いつも通りできない
- 試合になるとミスが増える
- 自分のミスでチームが負ける
そんな現役生活を過ごした経験があります。
「なんて自分はメンタルの弱い人間なんだ」と本当に悩みました。
しかしアスリートのメンタルを支えている今だからこそ、
過去を振り返ってみると、当時の私はメンタルが弱いから試合で力を発揮できなかったのか?と考えると疑問です
そしてそれは実際に現場でアスリートのメンタルをサポートしていても同じだと感じています。
そこで今回は、「試合になると力が出せないのはメンタルが弱いからじゃない理由」をお伝えしていきます。
試合になると力を出せないのは「試合へのイメージ」が悪いから
これが今回の結論になります。
- 試合になると力を出せない
- 特定の状況でいつも通りにプレーできなくなる
- 特定の人物の前だと過度に緊張してしまう
これは、その特定のものへのイメージが悪いことが原因である可能性が高いです。
試合になると力を発揮できないのは、試合へのイメージが悪い可能性があるということです。
ではどうしてイメージが悪いのか?
それは「過去の記憶・経験」に理由があります。
…もちろんいないですよね笑
つまり、試合へのイメージが悪くなるキッカケがあったということなんです。
- 大事な試合でミスした時にみんなの前で監督に激怒された
- 過去に自分のミスでチームが負けてしまった
このような「過去の記憶・経験」によって、イメージが作られています。
そして、これら「記憶・経験」は、「感情とセット」になっています。
なので過去と似たような状況になった時、
過去に感じた「強烈な感情」も一緒に思い出されます。
だからこそ、
試合本番になった時にまだ何か起きたわけでもないのに、
- 不安を感じてしまう
- 体がこわばって上手く動けなくなる
- 嫌な汗をかく
そんな状態で、ベストパフォーマンスは発揮できるでしょうか…?
つまり、これまでの内容を要約すると、
試合で力が発揮できないのは、
過去の経験がキッカケで、
試合に対して悪いイメージトレーニングを繰り返しているからなんです。
「試合」に対するイメージを確認する方法
実際に「試合・本番」に対して、
自分がどんなイメージを持っているのかを具体的に確認する方法があります。
とてもシンプルな方法で、
私もアスリートとのメンタルコーチングにも使っている方法です。
それを今回は特別にお伝えしたいと思います。
この「2つの質問」を自分自身に問いかけるだけです。
この質問によって、感じたイメージこそが「今の自分の試合へのイメージ」になります。
第三者から質問してもらうと、さらに効果的です。
(自分を客観視しようとしても、どうしても主観が入ってしまうため)
「メンタルが弱い」は抽象的で基準がない
多くのアスリートは、
「本番で力が発揮できないのは自分のメンタルが弱いから…」
このように思ってます。
もしくは監督やコーチなど指導者から
「お前はメンタルが弱いんだ」
「メンタルの弱さが改善すればな…!」
そのように言われ続けたからかもしれません。
しかし「メンタルが弱い」って具体的に、
- 何が
- どのくらい
弱いと、「メンタルが弱い」と判断できるのでしょうか?
何を基準に「メンタルが強い・弱い」と判断できるのでしょうか。
…そうなんです。
多くの人がなんとなく「メンタルが弱い」という言葉を使ってるんです。
この記事を読んでくれているあなたも、
もしかすると自分のことを「メンタルが弱い」と思っているかもしれません。
しかし、メンタルが弱いわけじゃないんです。
「試合で力が発揮できない」という課題を抱えているのであって、
「メンタルが弱いわけではない」ということなんです。
多くの人が、
- 本番で力が発揮できない
- 緊張してしまう
- ミスを引きずる
このような「具体的な状態」を、
「メンタルが弱い」の一言で表現してしまっているわけです。
これを繰り返すということは、
「メンタルが弱い」と自分に言い聞かせ続けるようなものです。
もし「メンタルが弱い」と言い聞かせられてたら、どうなってしまうでしょうか?
だからこそ、「メンタルが弱い」を細分化して理解すること。
それはつまり、まずは「自分を知ること」が大切になってきます。
「試合になると力が出せない」というイメージは変えていける
試合で力が出せないのは、メンタルが弱いからではなく「試合へのイメージが悪い可能性がある」
ということをこれまでにお伝えしてきました。
では、これは変えられないものなのか?
そんなことはありません。
イメージは必ず変えていくことができます。
イメージというのは潜在意識が大きく関わっています。
主観が入ってしまうからこそ、自分をいきなり客観視するのは簡単ではありません。
だからこそ、「まずは自分を知ること」
自分の中にある「メンタルが弱い」を細分化して理解するところから始めてみて下さい^^
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!