本番で力を出せる選手が、必ずやっている“あるルーティン”とは?|試合で自分仕様のスイッチを作る方法
こんにちは!
「常に現場主義」を掲げ、アスリートのメンタルを支えています。
スポーツメンタルコーチの石井大樹です。
大事な試合の直前、
- 「いつものプレーができるか不安…」
- 「練習でやれてたことをちゃんと出せるだろうか…」
そんな気持ちになったことはありませんか?
7年、現場でアスリートをサポートしていて感じるのは、
本番で力を出せる選手は、ただ技術や体力が優れているだけではないんです。
彼らが重要視しているのが「ルーティン」になります。
どれだけ技術が優れていても、
どれだけ身体が鍛え上げられていても、
試合本番で、発揮することができなかったらどうでしょうか?
だからこそ、もし積み上げてきた技術や体力を存分に発揮できたとしたら、いかがですか?
そこで今回は、
プレッシャーを力に変えるルーティンの本質と、
自分仕様のスイッチを作る方法をお伝えします!
ルーティンとは、「意味づけ」である
ルーティンというと、「同じ動きを毎回すること」と思われがちです。
もちろんそれは間違いではないですし、
繰り返すことも有効ではあるのですが、
本当に大事なのは“その動きの意味”なんです。
例えば、プロアスリートはルーティンを行うことで、
- この動作をしたらスイッチが入る
- これをすると心が落ち着く
このように、自分の状態を意図的に切り替えているんです。
つまり、ただの動きではなく、
脳に“状態の変化”をインプットすることが、ルーティンの本質なんです。
自分仕様にスイッチを作る3ステップ
ルーティンとは、
自分の状態を意図的に切り替えるために、
脳に“状態の変化”をインプットする動作。
ということをお伝えしました。

じゃあ、世界で活躍するトップアスリートのルーティンをそのまま真似したらいいの?
というと、そんなことはありません。
なぜなら、その選手によって
- 感じ方や捉え方の違い
- 何を目的としてどんなことを期待しているか
これらが全く変わってくるからです。
だからこそ、自分仕様のスイッチを作ることが大事になってきます。
①自分が落ち着く行動を探す
いきなり特別な儀式のようなものや、流れるような動作をする必要はないです。
- 深呼吸を3回する
- 胸に手を当てる
- 拍手を3回する
このような小さな動きでOKです!
ポイントは、「この動きをしたら切り替わる」と意味づけることなんです。
②言葉とセットにする
そして、動作だけよりも、
「言葉とセットにする」と、より切り替えがしやすくなります。
身体の感覚だけでなく、耳からもインプットを行うことで意味づけの精度を上げることができます。
- 深呼吸をしながら「ここで、集中」とつぶやく
- 3回拍手をして「トライしていこう」と叫ぶ
このように、特定の動作と言葉を繰り返すことで、
脳はより強く・深く、意味づけを学習していきます。
③練習の中で繰り返し使っておく
最後が、繰り返し練習の中で使っておくということになります。
多くのアスリートが勘違いしていることが、
- ルーティンが、いつも通りのパフォーマンスが出してくれる
- ルーティン通りにやれば安定したメンタルになれる
- ルーティンは本番前に行うのが効果的
本当にこのように勘違いしているアスリートが多いです。
競技スキルを上げるために、練習が必要なのと同じで、ルーティンにも訓練が必要です。
なので、試合当日だけでなく“普段の練習から使うこと”本当の効果を発揮します。
「ここ一番」でしかやらないものは、
脳にとって“新しいこと”であり、神経の結びつきも弱く細いため、
ルーティンの最大の効果を引き出すことはできません。
だからこそ、日頃から「調子を整えるスイッチ」として、
繰り返し訓練しておくことで、試合本番で機能するスイッチとなります。
ルーティンは“自分を整える準備”
ルーティンは、特別な儀式ではなく、
自分をベストな状態に切り替えるための準備なんです。
大舞台で力を発揮できる選手は、「ただ動きを真似る」のではなく、
意味づけと繰り返しによって、自分だけのスイッチを育てています。
ルーティンは、作ればすぐに効果を発揮するサプリや装置ではなく、
意味づけと繰り返しの訓練によって、少しずつ機能していく「心の準備」なんです。
本番で力を出し切るために、ルーティンに興味がある選手へ参考になれば嬉しいです!
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