強いチームが持つ2つのメンタル的特徴とは【科学的知見を交え解説】

2021年12月9日

強いチームが持つ2つのメンタル的特徴を解説

強いチーム・組織ってどうして強いのだろう…どんな特徴があるのか知りたい

このような疑問にお答えしていきます。

「強いチーム・組織」

あなたがどこかチーム・組織に属していれば一度は必ず気になる部分かと思います。

強い・弱いをなんと定義するかにもよりますが…

弱いチームにはできなくて、強いチームにはできていること。

何があって、何が足りないのか?

私自身も今ではサポート側ですが、現役時代はチームの副将としてチーム運営にも携わっていましたが、結果が上手く出ず本当に悩みました。

「自分らになくて、強いチームにあるものは一体なんだ?」

「どうして同じように練習しているのに勝てないんだ?」

ずっと考え続けていました。

そこで今回は、「強いチーム・組織が持っているメンタル的特徴」について解説していきます。

スポーツメンタルコーチとして活動している私はこのサイトや各種SNSでも
「「結果にふさわしいメンタルをデザインする」」をコンセプトに情報を日々発信しています。

チーム・組織において上手く結果に繋がらない…

少しでもこのように思っていたら、ぜひ最後までお付き合い下さいm(__)m

強いチームが持つ2つのメンタル的特徴とは

強いチームが持つ2つのメンタル的特徴を解説

結論からお伝えすると、強いチームが持つメンタル的特徴とは…

  1. 当事者意識(キャプテンシー)
  2. 自主性

この2つを持っているチーム・組織は強いです。

当事者意識自主性、この2つについてまずは分かりやすく解説していきます。

※以下、「チーム・組織」を「チーム」に統一して解説していきます。

当事者意識(キャプテンシー)を持っている

当事者意識とは…

  • 自分自身が、その事柄に直接関係すると分かっていること。関係者であるという自覚。
  • コトバンクより参照

という意味があります。

  • サッカー部に所属している=サッカー部の関係者である
  • 会社に所属している=会社の関係者である

これってすごく当たり前のことだと思いませんか?

しかし、この当たり前なことが当たり前すぎて意識できてないチームが多いです。

もっと言えば、意識できてないメンバーが多数いるチーム。

強いチームは一人一人が「当事者意識」を持っています。

「自分はこのチームのメンバーとして誇りを持っている」

「自分はこのチームの一員だ」

  • メンバーとしての誇りを持てていれば、そのチームを落とすような行動や言動は少なくなる
  •      

  • チームの一員だという自覚があれば、チームに貢献できる行動や言動が増える

だからこそ、「当事者意識」を持つチームは結果に繋がりやすいですし、色々な意味で強いチームになります。

そして、私はこのような「当事者意識」を「キャプテンシー」と呼んでいます。

キャプテンに選ばれた選手は、それだけでチームや組織のために在ろうとしますよね?

それはキャプテンという立場に対して責任を感じ、キャプテンがチームに与える影響を知っているからです。

もし、チームの一人一人が「キャプテンシー」を持っていたら、どんな結果に繋がると思いますか?

自主性を持っている

「自主性」という言葉ってよく聞きますよね。

しかし、意味を理解せず「自主性」という言葉を使っている人が多いように感じます。

そもそも自主性とは…

という意味があります。

つまり、チームにおいての自主性とは、

「チームの目標達成のために自分で考え、行動できる」ということ。

一人一人が「どうすればチームの目標を達成できるか?」を常に考え続けて行動している状態です。

もし、チームの一人一人が目標達成のために「どうすれば?」と考え続けることができたら、どんな成長があると思いますか?

強いチームのメンタル的特徴を科学的根拠から読み解く

強いチームのメンタル的特徴を科学的根拠から解説

強いチームとは「当事者意識(キャプテンシー)」と「自主性」を持ったチームということ。

これらを解説してきましたが、ではなぜこの2つの要素が強いチームである理由なのか?

それらを科学的根拠を踏まえ、分かりやすく解説していきます。

自己参照効果

心理学において「自己参照効果」というものがあります。

自己参照効果を解説

先ほど解説しましたが、当事者意識がより強い人ほどチームのことを自分ごととして捉えることができていると言えます。

つまり、当事者意識が強いチームは自己参照効果が働き、チームに関して記憶の結びつきが非常に強まります。

チームに関して記憶の結びつきが強くなるということは…

  • チームの目標
  • チームのスローガン
  • チームのメンバーのこと

こういったことをより強く意識できるということです。

チームの目標・スローガン、仲間のことをより強く意識して毎日を過ごすことができたら、どんな変化があるでしょうか?

リンゲルマン効果

社会心理学において「リンゲルマン効果」というものがあります。

リンゲルマン効果を解説

簡単に言うと、人は集団になると一人当たりのパフォーマンスが低下するということです。

この原因はいくつかありますが、チームでよくある状況は…

  • 「誰かがやってくれるだろう」
  • 「自分だけ頑張っても意味がない」

こういった感情が原因になることが多いです。

しかし、先ほども解説した自主性を持つメンバーがチーム内に多かったとしたら、どんな変化があるでしょうか?

強いチームは強いにふさわしいメンタルを持っている

強いチームは強いにふさわしいメンタルを持っている

強いチームが持つメンタル的特徴を解説してきました。

この記事の内容が全てな訳ではないですが、少なくとも結果を出しているチームにおいて…

  • チームに対して関心がない
  • 誰かがやってくれるだろう

このようなメンタリティはふさわしいでしょうか?

結果を手に入れられるのは、結果にふさわしい行動や信念があるからです。

だからこそ、結果を出したいときほど

「求める結果を手に入れるだけの姿勢や行動ができているか?」

と、自分自身にぜひ問いかけてみて下さい。

そして、

この問いかけをチーム全体で行うことができたら、いかがでしょうか?

ぜひ参考までに。