反省ではなく「改善」が大切である理由
皆さんは日頃から「反省」ばかりしていませんか?
本当に必要なのは反省ではなく「改善」である
またミスをしてしまった…また失敗してしまった…
練習や試合で、自分がミスをしてしまった時、こんな気持ちになったことはありませんか?
そして練習や試合のビデオを見返した時に、多くの選手がこんな言葉を発しがちです。
- どうしてここでミスをしちゃったんだろう…
- ここさえ失敗していなければ…
特に真面目な選手ほど、自分のミスを悔いて反省をたくさんする傾向があります。
しかし、反省ばかりでは自分のパフォーマンスに無意識にブレーキをかけてしまうんです…。
もっと言えば、反省が目的になってしまうことで成長速度にも影響する恐れがあります。
そのためにも反省ではなく「改善」という言葉を使っていきたいのです。
無意識のブレーキを外すために、無意識の言葉から変えていきたいのです。
私自身、現役時代は練習後のミーティングで、ほぼ毎回ミーティングルームを出るのが最後になるほどビデオをチェックし、反省をしていました。
今でもとっておいてありますが、当時使っていたノートに反省の内容がびっしりと詰まっています。
誰よりも反省をしてきたにも関わらず、
- 同じミスを繰り返してしまう
- 動きがいまいち良くならない
実際にそんな経験をしたことがあります。
だからこそ、反省ではなく「改善」に力を注いで欲しいと思うのです。
そこで今回は、反省ではなく「改善」が大切である理由について綴ります。
目的は反省ではなく「改善の先にある成長」
私が実際にサポートしているアスリートにも伝えていることですが、
「反省という言葉よりも“改善”という言葉を使うこと」をおすすめしています。
多くのアスリートは無意識に「反省」という言葉を使いがちです。
しかしこれでは無意識に目的を見失ってしまう可能性があるんです。
💡「反省」の意味とは
過去の自分に間違いがなかったか考えること
💡「改善」の意味とは
物事を良い方向に改めること、より良くすること
それぞれの言葉にはこのような意味があります。
この言葉の意味を踏まえてお伝えしたいこと。
それは「反省より改善に時間を注ぐことが成長に繋がる」ということです。
私たちに与えられている時間には限りがあります。
1日は24時間ですし、練習ができる時間、もっと先の話をすれば競技ができる時間も永遠ではありません。
そんな中で、過去の間違い探しにばかり目を向けるほどの時間はあるでしょうか?
限られた時間の中で目標を達成するためにも、
- どうすればさらに良くなるのか?
- どうしたらもっと上達できそうか?
このような「改善」に時間を使っていくことがとても重要です。
過去の間違いに気づくことも、もちろん大切です。
しかしそればかりだと、
- 〜ができなかった…
- ○○が悪かった…
このように間違い探しが目的になってしまい、失敗を繰り返す原因になってしまいかねません。
目標達成に必要な成長のためには、
- 過去の間違いを知ること(△)
- より良くなっていくための具体的な行動(◎)
だからこそ、「改善に目を向けること」が反省よりも大切なのです。
改善に目を向けるために「向上心と素直さ」を持つこと
成長していくために、反省よりも「改善」に目を向けることが重要。
そしてそのために必要なのが、「向上心と素直さ」です。
「GRIT やり抜く力」という書籍で有名な心理学者アンジェラダックワース氏も著書の中で次のように語っています。
💡世界トップクラスのエキスパートたちの共通点
①高めの目標を設定している
②自分の短所を受け入れ改善に努めている
③上手くできるまでなんども練習する
ここからも、「向上心と素直さ」の重要性がわかります。
向上心がなければ、高めの目標を設定しようとは思わないでしょう。
素直さがなければ、自分の短所を受け入れることは厳しいです。
だからこそ、改善に目を向けるために「向上心と素直さ」がカギになるんです。
反省ではなく「改善の先にある成長」を目指す
最後にある言葉をご紹介して終わりたいと思います。
悔しい気持ちがあることはいいこと。
これは、メジャーリーグで二刀流として大活躍している「大谷翔平さん」の言葉です。
- 悔しいからこそ上を目指す
- 悔しいからこそ改善し続ける
心の底からこのように思うことができたら、どんな素晴らしい変化があるでしょうか?
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました^^