行動のブレーキとなるセルフイメージ(思い込み)の正体とは?
この記事では、私がメンタルコーチングを提供する中で頻繁に利用する“セルフイメージ”という言葉を解説しています。
普段からTwitterやInstagramなどのSNSで
「結果にふさわしいメンタルをデザイン」をコンセプトに発信していますが、その中で頻繁に使っている言葉があります。
【好きなことでもキツいときは必ず来るけども】
好きなことをしてても必ずキツいなと思うときは来る
「好きなことやってんだから辛いとか言っちゃダメ」
なんて言うのは”思い込み”でしかなくて
辛い、キツいとかの感情を悪だと思ってるけどそんなことない
感情の一つ一つを楽しめたらどうだろう?
— 石井タイキ@背中押し屋 (@senaka_push) October 17, 2018
「泣くのは弱い奴がすることだ」
本当にそうだろうか?
・本当は泣きたいのに我慢してる人
・泣くのはダサいと強がってる人
・泣くと人に迷惑がかかると思ってる人全部、思い込み。
“泣ける”ってことは自分の感情を素直に受け入れてる証拠。
枯れるまで泣けばいい
そしてまた立ち上がればいい。— 石井タイキ@背中押し屋 (@senaka_push) July 9, 2019
この「思い込み」という言葉は頻繁に使っています。
上記のツイートにもあるように、人は何かしらの思い込みの中で生きています。
思い込み?セルフイメージ?一体どういうもの?
この言葉について分かりやすく解説していきます。
- 人は誰しも何らかの思い込みの中で生きている
- 強烈な出来事や幼少期の体験がセルフイメージを形成する
- 素直になることで本当の自分に気付ける
この言葉について理解が深まることで、普段の自分の何気ない発言や行動を客観的に見れるようになります。
そうすることで今までに得られなかった「気付き」を得られるかもしれません。
セルフイメージ(思い込み)とは認識の枠
セルフイメージという言葉は
「自分自身のイメージ」と直訳できますが
ここでは、「セルフイメージ」=「思い込み」という意味です。
セルフイメージ(思い込み)とは、言わば個人が持つ「認識の枠」のことです。
わかりやすい例をあげると…
「人は簡単に嘘を吐く」というセルフイメージ(思い込み)があったとしましょう。
そうするとこの人はどんな行動に出ると思いますか?
おそらくこの人は「人を信用しない行動」に出るでしょう。
なぜなら「人は簡単に嘘を吐く」というセルフイメージ(思い込み)があるからです。
(認識の枠にはまっている状態)
今の例からわかるように、セルフイメージ(思い込み)とは個人の持つ「認識の枠」なのです。
セルフイメージ(思い込み)は良くも悪くも行動に作用する
セルフイメージ(思い込み)は行動に良くも悪くも作用します。
先ほど例として説明しましたが、
「人は簡単に嘘を吐く」と思い込んでいると「人を信用できない人」になります。
人は簡単に嘘を吐く…!
と思い込んでいる人が、簡単に人を信じられるはずがありません。
なのでチームスポーツで例えた場合、人を信用することができないので…
- 他人に頼らないプレースタイルが生まれる
- 限界でも交代しない(自分でプレーした方が結果を出せる)
といった行動に出やすくなります。
逆に、「人を信じることで成長できる」
というセルフイメージ(思い込み)がある人は…
- 他人を信じ、協力できる
- 人に仕事を振るのが上手い
という行動に出るでしょう。
だからこそ、セルフイメージ(思い込み)は無意識のうちに行動にとても影響します。
セルフイメージ(思い込み)とは幼少期の出来事がキッカケになりやすい
このセルフイメージ(思い込み)はどのように芽生えるのか?
その多くは幼少期に芽生えると言われていますが、
強烈な出来事(人格否定をされた、過度な教育を受けた)などでも影響します。
中でも幼少期の出来事がキッカケになりやすい理由として…
- 環境を自ら変えることができない
- 親が全て(家庭)
- 生存本能が一番高い時期のため無意識にリスクを回避する
つまり、セルフイメージ(思い込み)とは
「そうでもしないと生きていけなかった」という状況が作り出した産物とも言えます。
過去に必要だったセルフイメージ(思い込み)が今の行動を制限している
先ほども説明した、
「セルフイメージ(思い込み)が行動に大きく影響する」というのは、
- 幼少期に身を守るために必要だった思い込み
- 成長と共に不必要になっていく
- 無意識に脳へ定着しているため成長した今の自分にブレーキをかけている
ということなのです。
つまり「人を信用できない人」に…
仲間を信じろ!
と指導したとしても、
「根底にあるセルフイメージ(思い込み)」を解放しなければ、人を信じることができないままになってしまいます。
仮にその時は人を信じることができても、根底にある無意識の問題が解決してないため、近いうちにまた同じような問題に直面します。
セルフイメージ(思い込み)を解放するためには素直になることが大切
前述したように、セルフイメージ(思い込み)とは…
「そうでもしないと生きていけなかった」という状況が作り出したものであり、
過去の自分には間違いなく必要だったものなのです。
これを解放するのは並大抵のことではありません。
今日まで…
これナシじゃ生きていけるわけがない…
と思い込んでいたものを
「それは思い込みなので手放してください」
と言われ、受け入れなくてはなりません。
これはかなりの衝撃です。
今の今まで、それに頼って生きてきたのですから。
だからこそ「素直になること」が最も大切なのです。
素直になることで…
- 自分の現在地を知る
- 今の自分に必要なものを客観的に考えられる
- 変化に柔軟に対応できる
このような自分になることができます。
確かに今日まで必要だったものを手放すことは簡単ではありません。
だからこそ…
さらに成長するため、高みに行くために今日までのセルフイメージ(思い込み)に、
「今までありがとう」と感謝を伝えられるメンタリティを育てていくことこそが、
「素直になる」ということの本質であると考えています。
セルフイメージにまず気付くことが自分らしさへの第一歩
この記事で「セルフイメージ(思い込み)」とは何なのかなんとなく理解できたかと思います。
自分にはどんなセルフイメージ (思い込み)があるんだろう?
日頃の自分の発言や行動に注目しながら生活するとまた新たな発見があるかもしれません!
- 人は誰しも何らかの思い込みの中で生きている
- 強烈な出来事や幼少期の体験がセルフイメージを形成する
- 素直になることで本当の自分に気付ける