【脳の仕組みを利用した伝え方】”響く”言葉の伝え方のコツ【親・指導者必見】
相手に伝わるように言ってるつもりなんだけど、いまいち伝わってないかも…
こんな悩みを解消していきましょう。
- 脳は否定語と主語を理解できない
- 良いことも悪いことも全て自分に返ってくる
- 言葉はその人の内面の一番外側
背中押し屋として
“栄養・運動・メンタルでQOLを高める”
をテーマに活動している私ですが、言葉の伝え方はとても大切だと日々痛感しています。
微妙に言葉の捉え方が違うだけでやる気が出たり、逆に下がったりもします。
そこで今回は「脳の仕組みを利用した言葉の伝え方のコツ」を例をあげながらわかりやすくお伝えしていきます。
- スポーツに携わるトレーナー・コーチなどの指導者
- 教育に携わる学校の先生・お子さんのいるご家族
などの人に何かを伝える人・これから伝える側になる人にぜひ読んで頂きたい記事になってます。
脳は”主語”と”否定語”を理解できない
まず、人の脳は“主語と否定語を理解できない”のです。
普段、何かを人へ伝える際に「伝わりづらいな」や「改善されないな」と感じる人はもしかするとその伝え方、逆効果かもしれません。
主語と否定語を理解できないとどんな影響が出るのか?
脳の仕組みを実例を用いてわかりやすく説明していきます。
相手への言葉や伝え方は良くも悪くも自分へ返ってくる
選手などを鼓舞するため、叱咤激励するためにキツい言い方や相手を否定するようなことを言ってませんか?
子供が言うことを聞かないから、怒ってばかりいませんか?
「良いことも悪いことも自分に返ってくるってじいちゃんが言ってた!」
あながち間違いではないんです。
それにはれっきとした理由があるのです。
感情を司る”古い脳”は”新しい脳”からの情報を鵜呑みにしてしまう
人間の脳は2種類に分類できます。
- 大脳新皮質(理性・知性を司る):”新しい脳”
- 脳幹などのそれ以外の脳(感情を司る):”古い脳”
新しい脳は主語を理解できます。
一方で古い脳は主語を理解できません。
古い脳は新しい脳から送られてきた情報をそのまま鵜呑みにしてしまいます。
そのため誰かに向けたはずのマイナスの言葉も全て自分のものとして捉えてしまうのです。
これを続けると相手を鼓舞するどころか自分のパフォーマンスを下げてしまう可能性がありますね。
脳は「〜するな!」は「〜する!」と認識してしまう
脳は否定語を理解できません。
よく小さいお子さんに…
「こぼしちゃダメよ!」
とか言ってませんか?
学校の生徒に…
「給食は残しちゃダメです!」
とか言ってませんか?
その言葉の影響力を説明していきます。
否定語は理解できない【体験してみよう!】
上記の画像を見たときに真っ先にイメージしたものはなんですか?
ここではあえて、あなたが真っ先に何をイメージしたかは言及しません。
しかし、すでに体感できましたよね?
これでわかるように人は「するな」と言われても「してしまう」んです。
つまり…
- お茶をこぼしちゃダメ!→お茶をこぼす
- 給食を残しちゃダメ!→給食を残す
相手はこのように脳にインプットしてしまうのです。
“響く”言葉の伝え方とは
今まで自分がしていた言葉の伝え方を思い返してみるとどうですか?
「良くない伝え方をしてしまっていたかもしれない」
と思えた方は素晴らしいです。
自分を素直に思い改めることができるってことですからね!
それではどんな伝え方をしていけばいいのか説明していきます。
感謝を言葉として伝えることで相手にも自分にも響く
先ほど…
脳は「マイナスも自分のものとして捉えてしまう」
とお伝えしましたね。
それならば、逆転の発想をするとどうでしょうか?
「相手へのプラスを自分のものとして捉えられる」
ということになりますね!
つまり…
- 相手へ敬意と感謝を言葉として伝える
- できたことに対してしっかり褒めてあげる
相手の成長が自分にとっての成長に繋がります。
感謝や喜びを感じることでエンドルフィン・ドーパミンといった体内ホルモンを分泌させる
感謝や喜びを感じると、エンドルフィンやドーパミンといったホルモンが脳内から分泌されることがわかっています。
- エンドルフィン
鎮痛作用があり、肉体的ストレスにも作用する。
ランナーズハイなどもエンドルフィンによるもの。 - ドーパミン
快楽や意欲、多幸感といった感情と深く関係がある。
楽しいという感情がきっかけになりやすい
つまり、相手のプラスを自分のことのように捉えることができれば指導者のパフォーマンスが向上し、結果的にその周りにいる選手や子供たちのパフォーマンスも向上していきます。
言葉の伝え方を工夫することで相手に響かせることができる
脳は否定語を理解できません。
なので伝え方を工夫していく必要があります。
- こぼしちゃダメ!→テーブルの真ん中に置こうね
- 給食は残しちゃダメ!→全部食べ切ろう
同じことを伝える時でもこういった伝え方ができますよね?
語彙力(ボキャブラリーの多さ)が指導者の能力を上げる
伝え方を工夫するということは、言葉を言い換えるということでもあります。
つまり多くの言葉を知っていればいるほど、言い換えがスムーズかつバリエーションが増えますよね。
なので指導者の方はぜひ…
「語彙力(ボキャブラリーの多さ)を鍛える」ことをおすすめします。
そうすることで指導を受ける側はグングン伸びていくでしょう。
まとめ
言葉一つ、伝え方一つとってもその力は大きいものです。
あなたの言葉の伝え方次第で指導を受ける側は良くも悪くもなるということを今回の記事で気付いて頂ければ嬉しいです。
ぜひ今までの自分の伝え方を振り返るきっかけにして下さい。
言葉を磨くと同時に私自身も「自分の内面」も磨いていきます。
- 脳は否定語と主語を理解できない
- 良いことも悪いことも全て自分に返ってくる
- 言葉はその人の内面の一番外側
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。