【わかりやすい言葉で一括りにするな】あなたが「コミュ障」ではないと言い切る理由
初対面の人と話すのが苦手なんだけど、これってコミュ障だったりするのかな…?
こんな疑問を解決に導いていきます。
「コミュ障」
ここ数年で急に耳にするようになった言葉ですよね。
あなたも一度は聞いたことがあると思います。
ちなみにコミュ障とは…
- 他人と十分なコミュニケーションをとることができなくなるという障害のこと。
コミュ障(コミュしょう)とも称されるが、これは実際の障害とは関係なく単にコミュニケーションが苦手な人を指すネットスラングとして使われることが多い。
結論から言うと、あなたはコミュ障ではないという話を具体的にこれから解説していきます。
この記事の内容を本質的に理解することで、言葉の引き出しが増え、思考が深くすることができます。
スポーツメンタルコーチとして活動している私はこのサイトや各種SNSでも
「「結果にふさわしいメンタルをデザインする」」をコンセプトに情報を日々発信しています。
自分はコミュ障なのかな…どうなんだろう…
少しでもこのように思っていたら、ぜひ最後までお付き合い下さいm(__)m
コミュ障という概念で括るのではなく「その中の要素」が大切
結論から伝えると、「コミュ障という概念で括るのではなく、その中の要素が大切」ということです。
コミュ障を概念としたときに、その中にはどんな要素が含まれやすいのかをまとめました。
- 人見知り
- 緊張しやすい
- 口数が少ない
- 声が小さい
コミュニケーションを取る上で、この4つの要素は「コミュ障」だと思われやすい要素だと思います。
つまり…
あの人って「コミュ障」だよね〜
ではなく、
あの人って「声が小さい」よね〜
という表現になります。
それでは、コミュ障と思われがちな要素たちを一つずつ解説していきます。
人見知り
人見知りは、コミュ障と言われる原因になりやすい要素です。
人見知りは人見知りであって、「人見知り=コミュ障」の式は成り立ちません。
人見知りというと、「初対面の人と会話が捗らない」というイメージが強いですが、これも捉え方次第でポジティブに言い換えることができます。
- 初対面の人と会話が捗らない→仲良くなった人とは深い話ができる
- 初対面の人に自分から話をしずらい→相手の話により耳を傾けられる
こんな風に捉えることができたら、人見知りもすごく魅力的じゃないですか?
このように、より多角的に物事の捉えることが大切です。
緊張しやすい
緊張しやすいのは、コミュ障と言われる原因になりやすい要素の一つです。
しかし、よく考えてみましょう。
あなたの中で「緊張しやすい」というのはどんな場面ですか?
- 大事な場面のとき
- 自分が何か意思を持って発言、行動するとき
こう考えてみると、「緊張しやすい=コミュ障」ってしっくり来ませんよね。
もしあなたが誰かとコミュニケーションを取るときに緊張してしまうのであれば、「私は相手とのコミュニケーションを大事な場面だと思っている…!」
と考えてみたら、あなたのコミュニケーションにどんな変化が生まれそうですか?
口数が少ない
口数が少ないのは、コミュ障と言われる原因になりやすい要素だと言えます。
ですが、そもそも「口数が少ない」というのは何を基準に少ないのでしょうか?
- 普通
- 周りの人
話したくないのに、無理に話す必要はないです。
ただ、口数が少ないということで本当にコミュニケーションを取りたい人と上手く話ができないのであれば…
私はあなたとコミュニケーションを取りたいのです!
と伝えてしまうのはアリだと思っています。
口数が少ないと、どうしても「あんまり話したくないのかな…」と思われがちです。
それが原因であれば直接伝えて、仲良くなりたい意思があることを伝えると相手もわかりやすいですよね!
声が小さい
声が小さいのは、コミュ障と言われる原因になりやすい要素としてピックアップされやすいです。
「声が小さい」のも上記で解説した「口数が少ない」と同じで、何を基準に声が小さいのかが曖昧です。
耳が良い人と耳が悪い人で聞こえ方も全然違います。
もし、よく聞き返されてしまったり声が小さいことでコミュニケーションに弊害が出ているのなら…
- 声のボリュームを大きくする(△)
- 会話をする相手との物理的距離を縮める(○)
こちらをぜひ試してみて下さい。
声を大きくすることができれば簡単ですが、声を大きく話すと怒っているかのように聞こえたり、こちらが疲れてしまいます。
効果的なのは、会話をする相手と身体の距離を近付けること。
そうすればより声も聞き取りやすいですし、何より身体の距離は心の距離です。
相手との親密度を測る方法としてもオススメです。
コミュ障というわかりやすい言葉で一括りにする2つの弊害
「コミュ障」という一言で一括りにするのではなくて、その中の要素をしっかり自分で理解し、対処していくことが大切なんだね!
ということを解説してきました。
では、「コミュ障」という一言で一括りにすることで起こる2つ弊害についても解説していきます。
- 「言葉の引き出し」が増えずらくなる
- 自分の理解を超えたものを知ったフリをしてしまう
上の2つについて詳しく解説していきます。
言葉の引き出しが増えずらい
簡単な言葉で一括りにすることは、言葉の引き出しを増えずらくする原因になります。
ここで私の伝える「言葉の引き出し」とは「語彙力(ボキャブラリー)」のことです。
「コミュ障」という言葉で一括りにすることは、自分もしくは相手の個性を殺すことと等しいです。
そうするうちに表現の幅がどんどん狭くなり…
- 人に何かを伝える力が低下する
- 思考が浅くなり、考えない方向に引っ張られる
という弊害が起こる可能性があります。
自分の理解を超えたものを知ったフリをしてしまう
多くの人は「自分の理解を超えたもの」を知ったフリをしたり、否定したりします。
つまり、簡単な一言で一括りにすることがクセになると、考えるのをやめてしまい、知ったフリをし始めるのです。
人は「コミュ障」の定義を知らなければ「コミュ障の人」を認識できません。
しかし、手軽な言葉で一括りにしてしまうことで「認識できてるフリ」はできてしまいます。
少し小難しい話になってしまいましたが、シンプルに「理解できないものを知ったフリをして成長を止めてしまう」ということです。
ここで説明した小難しい話は、ドイツ哲学者の“イマヌエル・カント”の話です。
私の相方でもある池田あゆみ(@ayuphonse)が過去にとても分かりやすく記事にしたものがあるので、興味があればぜひ読んでみて下さい。
コミュ障という簡単な言葉で思考を止めるな
私が冒頭にお伝えした「あなたはコミュ障ではない」という言葉の意味、今なら分かりますよね?
あなたはコミュ障ではなく、人見知りなのです。
コミュ障ではなく、声が小さかったり、緊張しやすいのです。
「コミュ障」以外にも簡単に一括りにできる言葉はあります。
そういった言葉に囚われずに常に思考し続け、自分にぴったりな表現を見つけることができたら、どんな素敵な変化がありそうですか?