「どうしてできるのにやらないの?」どういう心理なのか解説してみた
どうしてできるのにやらないんだろう?本当はもっとできるのに…もったいない!
という疑問に答えます。
- 「できるのにやらない」心理の解説
- 「できるのにやらない」人へ私らができること
あなたの一歩を後押しする、背中押し屋です(@senaka_push)
私は普段、
「「結果にふさわしいメンタルをデザインする」」
をテーマに発信・活動しています。
私はメンタルコーチとして活動していることもあり、
「できるのにやらないんだよな〜」
「もっとできるはずなのに…」
という指導者や親御さんからの声をよく耳にします。
なので今回は「できるのにやらない」という心理状態を解説していきます。
こういった悩みを持った指導者の方、親御さんにとって必見の内容となっていますのでぜひ最後までご覧下さい。
「できるのにやらない」のは本当にやりたいことじゃないから
指導者や親御さんたちからすると、
できるのにどうしてやらない?もっとできるはずだ…!
そんな風に思うでしょう。
しかし、その思いが本人たちを苦しめている可能性があります。
一つずつ分かりやすく解説していきますね。
「できること」と「やりたいこと」は別
まず、多くの人が無意識のうちに混同してしまっていることですが
- できること
- やりたいこと
この2つは必ずしもイコールではないということです。
本当は野球でピッチャーをやりたい、でもファーストを任されている。
本人が頑張れるのは一体どちらでしょうか?
指導者や親が「できること」=「やりたいこと」を前提に話を進めると本人とギャップが生まれます。
こうすると本人は自分のためではなく、「誰かのため」に頑張ることになるのです。
そして次第に「誰かの期待」に応えるための活動になっていきます。
外発的動機によってやる気に火をつけている
やる気を引き出す源の一つとして「動機付け」というものがあります。
「どうしてそれをやりたいか」という自分の中での取り組む意味合いです。
その中にも2種類あり、
- 内発的動機
やりたい、〜したい
(自分に矢印が向いている) - 外発的動機
規則・ルール、〜しなければ
(外側に矢印が向いている)
この外発的動機が強すぎると、自分の外側から探してきた燃料によってやる気に火を点けるので燃料が切れると最終的に燃え尽きて火が点かなくなります。
これがスポーツの世界でよく言われるバーンアウト(燃え尽き症候群)というものです。
「できること」と「やりたいこと」は別なので、人より能力が高い人でもバーンアウトする可能性はあるのです。
裏を返せば、技術的に高いレベルでなくても「本気で楽しんでいる」人の方が何倍も幸福度は高いでしょう。
(※小学生など子どもが良い例)
「できるのにやらない」から「できるからやりたい」と思わせることが大切
メンタルコーチである私も含め、指導者や親はキッカケを与えることしかできません。
人は他人を変えることはできないからです。
「タバコが身体に害を与える」ことは知っていますよね?
タバコは身体に害があるからやめた方がいいよ!
しかしこの言葉でやめられる人がどれだけいるでしょうか。
おそらくこういった人は「自分で気付くまで」やめることはないでしょう。
「できるのにやらない」人も同じです。
特に中学生などは「できることの楽しさ」に気付いていないことがとても多いです。
では、どのようにすれば気付いてもらえると思いますか?
キッカケを与えることが大切
本人が気付きを得られるようなキッカケを与えることが大切です。
とにかく「物事に触れる機会」を増やしていく。
そしてそこから「何を感じたか」を引き出すことです。
こうすることで、
あれ?もしかしてこれ楽しい…?もっと〜してみたい!
と新しい自発的な行動を引き出すことができます。
チャレンジがしやすい環境を作る
多くの人は「失敗=悪いもの」と捉えています。
しかし、失敗をしたことがない人はこの世にいるでしょうか?
「失敗=この方法では成功しないことがわかったという気付き」
と捉えることができたなら、どんな行動に出るでしょうか?
こういった考え方ができるかどうかは「環境」がかなり関係しています。
失敗から学べるようになる環境づくりをすることで、上記でもお伝えした「物事に触れる機会」の数も比例するように増えていきます。
まとめ
「できるのにやらない」という問題について語ってきましたが、そもそも本人以外がこのような問題で悩むことに違和感を感じます。
冒頭でもお伝えしましたが、
- できること
- やりたいこと
この2つは別物です。
「できるから」と言ってそれを「やらせる」のは本人の意思を無視した行動であり、指導者や親のエゴです。
だからこそ伝える側の人間は、
- やらせる→(×)
- 面白さに気付いてもらう→(○)
このように工夫していくことが大切です。
この記事があなたの思いや伝え方を振り返るキッカケになれば嬉しく思います。