【自責の念は必ずしも正しいの?】「自責の念」がいき過ぎると身を滅ぼす理由とそのための考え方
自責の念で考えることが大切だってよく言うよね、どんなときも自責の念で考えた方がいいんだよね…?
こんな疑問を解決に導いていきます。
「自責の念で考える」
あなたも一度は聞いたことがあるかもしれません。
簡単に言うと…
自責の念とは…
後悔して、自分を責める心持ち
という意味です。
大学時代の私も「自分がもっとこうしていれば…」と考え過ぎてしまっていたんです。
そんな経験があったからこそ、自責の念についてしっかりと伝えたいと思いました。
今回は自責の念への考え方解説していきます。
スポーツメンタルコーチとして活動している私はこのサイトや各種SNSでも
「「結果にふさわしいメンタルをデザインする」」をコンセプトに情報を日々発信しています。
自責の念を正しく理解して自分に活かしたい…!
少しでもこのように思っていたら、ぜひ最後までお付き合い下さいm(__)m
自責の念はいき過ぎると身を滅ぼす
確かに自責の念で考えられることは素晴らしいと思います。
しかし同時に自責の念がいき過ぎると
確実に身を滅ぼします。
その理由はこの3つです。
- コントロールできないことをコントロールしようとしてしまう
- 客観的思考を見失いやすい
- 自分を追い込み過ぎることに繋がる
それぞれを詳しく解説していきます。
コントロールできないことをコントロールしようとしてしまう
自責の念がいき過ぎると、コントロールできないことをコントロールしようとしてしまいます。
わかりやすいコントロールできないものの例としてはこれらが挙げられます。
- 他人
- 時間
- 天気
自責の念がいき過ぎることで…
全て自分の責任だから自分一人でどうにかしないと…!
と考えてしまいます。
そうすると、目の前の問題を一人でどうにかするために自分でコントロールできないものを必死にどうにかしようとします。
ですが、いくら必死にどうにかしようとしたところで…
- 他人の意思や行動はコントロールできない
- 時間は巻き戻ったり進んだりはしない
- 天候をコントロールはできない
このように
どうしようもないことにエネルギーを消耗するので精神がどんどんすり減っていってしまいます。
客観的思考を見失いやすい
自責の念がいき過ぎると、客観的思考を見失いやすいです。
自責の念がいき過ぎるということは裏を返せば、
「自分さえ改善すれば全て上手くいく」と思い込んでいる状態
と言えます。
つまり、物事を見る視野が極端に狭くなっていることを意味します。
- 仲間に頼むことで効率が上がること
- 自分一人で取り組むことで非効率なこと
この2つの選択肢が目の前にあったとしても、自責の念がいき過ぎてしまっていると②を選択してしまいます。
結果的に、自分だけでなく仲間にも迷惑をかけてしまうケースがあるので自分の首を自分自身で締めることに繋がってしまうのです。
客観的思考に関しては、別記事で詳しく解説していますので、気になる方は合わせてどうぞ。
自分を追い込み過ぎることに繋がる
自責の念がいき過ぎると、自分を追い込み過ぎることに繋がります。
いき過ぎた自責の念を持っている人は「全ての責任は自分にある」と思い込んでいるので、シンプルに全ての問題を自分一人で解決しようとします。
それは同時に、
「全て自分が悪い」という感情と紐づいてしまう
ことを意味します。
- 自責の念がいき過ぎる
- 全ての責任は自分にある
- 全て自分が悪い
- 一人で問題を抱え込む
このように負のループにはまってしまいます。
そして極限までに自分を追い込み続けた結果、精神が潰れてしまいます。
自責の念とは「自分の可能性を振り返ること」
上記では、いき過ぎた自責の念が身を滅ぼす理由をお伝えしてきました。
じゃあ、どうすればいき過ぎた自責の念を持たずに済むの?
それは
「自責の念とは“自分の可能性を振り返ること”」
と捉えることです。
「自分の可能性を振り返る」とはどんなことでどんな意味なのか、ステップ毎に具体的に説明していきます。
起こった結果に対して素直に受け止められているか
1つ目のステップとして、“起こった結果(問題)に対して素直に受け止められているか”
現実から目を背けず、その結果を認める勇気
が重要です。
ちなみにこの段階で、「何がダメだったのか」などは考える必要は一切ありません。
起こった結果を良い方向に持っていくにはどうすればいいか考える
2つ目のステップとして、“起こった結果(問題)を良い方向に持っていくにはどうすればいいかを考える”
起こった結果を改善・さらに良くするために具体的に何が必要なのかを冷静に考える
ことが重要です。
このステップで大切なのは、「とにかく改善に目を向け続ける」ということなので、「何がダメだったのか」などは考える必要は一切ありません。
その中で自分には「何ができたか」振り返る
3つ目のステップとして、“起こった結果(問題)の中で自分には「何ができたか」振り返る”
目の前の結果の中で、「自分には何ができただろうか?」と自らの可能性を考え、見出そうとすることが重要です。
このステップで大切なのは、あくまで「自分の持っている可能性」に目を向けることであり、反省ではない(改善は1つ前のステップで終わっている)ということです。
自責の念の意味を正しく理解しよう
全部、自分が悪いんだ…!
と思い込むことはある意味、全て自分次第で解決できると思うようなものです。
それって、傲慢じゃないですか?
人は一人で生きていけるわけじゃないですよね。
やばいときは「やばいから助けて!」って言っていいんです。
この記事を読んだことで、
「自責と他責のバランスの大切さ」
に気付くキッカケになれば幸いです。