強いチームが持つ2つのメンタル的特徴とは【科学的知見を交え解説】
強いチーム・組織ってどうして強いのだろう…どんな特徴があるのか知りたい
このような疑問にお答えしていきます。
「強いチーム・組織」
あなたがどこかチーム・組織に属していれば一度は必ず気になる部分かと思います。
強い・弱いをなんと定義するかにもよりますが…
弱いチームにはできなくて、強いチームにはできていること。
何があって、何が足りないのか?
私自身も今ではサポート側ですが、現役時代はチームの副将としてチーム運営にも携わっていましたが、結果が上手く出ず本当に悩みました。
「自分らになくて、強いチームにあるものは一体なんだ?」
「どうして同じように練習しているのに勝てないんだ?」
ずっと考え続けていました。
そこで今回は、「強いチーム・組織が持っているメンタル的特徴」について解説していきます。
ジャイアントキリングを起こしたいなら、徹底的に準備すること。
勝負の9割は準備で決まる。
試合当日にできること、できる時間はどれほどある?
だからこそしっかり目標をたて、そこに相応しい準備をする。
徹底的に相手を研究し尽くす。
そこで初めて土俵に上がれる。
— 石井タイキ@背中押し屋 (@senaka_push) November 28, 2019
スポーツメンタルコーチとして活動している私はこのサイトや各種SNSでも
「「結果にふさわしいメンタルをデザインする」」をコンセプトに情報を日々発信しています。
チーム・組織において上手く結果に繋がらない…
少しでもこのように思っていたら、ぜひ最後までお付き合い下さいm(__)m
強いチームが持つ2つのメンタル的特徴とは
結論からお伝えすると、強いチームが持つメンタル的特徴とは…
- 当事者意識(キャプテンシー)
- 自主性
この2つを持っているチーム・組織は強いです。
当事者意識、自主性、この2つについてまずは分かりやすく解説していきます。
※以下、「チーム・組織」を「チーム」に統一して解説していきます。
当事者意識(キャプテンシー)を持っている
当事者意識とは…
- 自分自身が、その事柄に直接関係すると分かっていること。関係者であるという自覚。
という意味があります。
- サッカー部に所属している=サッカー部の関係者である
- 会社に所属している=会社の関係者である
これってすごく当たり前のことだと思いませんか?
しかし、この当たり前なことが当たり前すぎて意識できてないチームが多いです。
もっと言えば、意識できてないメンバーが多数いるチーム。
強いチームは一人一人が「当事者意識」を持っています。
「自分はこのチームのメンバーとして誇りを持っている」
「自分はこのチームの一員だ」
- メンバーとしての誇りを持てていれば、そのチームを落とすような行動や言動は少なくなる
- チームの一員だという自覚があれば、チームに貢献できる行動や言動が増える
だからこそ、「当事者意識」を持つチームは結果に繋がりやすいですし、色々な意味で強いチームになります。
そして、私はこのような「当事者意識」を「キャプテンシー」と呼んでいます。
キャプテンに選ばれた選手は、それだけでチームや組織のために在ろうとしますよね?
それはキャプテンという立場に対して責任を感じ、キャプテンがチームに与える影響を知っているからです。
もし、チームの一人一人が「キャプテンシー」を持っていたら、どんな結果に繋がると思いますか?
自主性を持っている
「自主性」という言葉ってよく聞きますよね。
しかし、意味を理解せず「自主性」という言葉を使っている人が多いように感じます。
そもそも自主性とは…
- 他に頼らず、自分の力で考えたり行なったりすることのできる性質・態度。
という意味があります。
つまり、チームにおいての自主性とは、
「チームの目標達成のために自分で考え、行動できる」ということ。
一人一人が「どうすればチームの目標を達成できるか?」を常に考え続けて行動している状態です。
もし、チームの一人一人が目標達成のために「どうすれば?」と考え続けることができたら、どんな成長があると思いますか?
強いチームのメンタル的特徴を科学的根拠から読み解く
強いチームとは「当事者意識(キャプテンシー)」と「自主性」を持ったチームということ。
これらを解説してきましたが、ではなぜこの2つの要素が強いチームである理由なのか?
それらを科学的根拠を踏まえ、分かりやすく解説していきます。
自己参照効果
心理学において「自己参照効果」というものがあります。
先ほど解説しましたが、当事者意識がより強い人ほどチームのことを自分ごととして捉えることができていると言えます。
つまり、当事者意識が強いチームは自己参照効果が働き、チームに関して記憶の結びつきが非常に強まります。
チームに関して記憶の結びつきが強くなるということは…
- チームの目標
- チームのスローガン
- チームのメンバーのこと
こういったことをより強く意識できるということです。
チームの目標・スローガン、仲間のことをより強く意識して毎日を過ごすことができたら、どんな変化があるでしょうか?
リンゲルマン効果
社会心理学において「リンゲルマン効果」というものがあります。
簡単に言うと、人は集団になると一人当たりのパフォーマンスが低下するということです。
この原因はいくつかありますが、チームでよくある状況は…
- 「誰かがやってくれるだろう」
- 「自分だけ頑張っても意味がない」
こういった感情が原因になることが多いです。
しかし、先ほども解説した自主性を持つメンバーがチーム内に多かったとしたら、どんな変化があるでしょうか?
強いチームは強いにふさわしいメンタルを持っている
強いチームが持つメンタル的特徴を解説してきました。
この記事の内容が全てな訳ではないですが、少なくとも結果を出しているチームにおいて…
- チームに対して関心がない
- 誰かがやってくれるだろう
このようなメンタリティはふさわしいでしょうか?
結果を手に入れられるのは、結果にふさわしい行動や信念があるからです。
だからこそ、結果を出したいときほど
「求める結果を手に入れるだけの姿勢や行動ができているか?」
と、自分自身にぜひ問いかけてみて下さい。
そして、
この問いかけをチーム全体で行うことができたら、いかがでしょうか?
ぜひ参考までに。