「メンタルは鍛えるものではない」と断言する2つの理由とは
メンタルが弱いから、メンタルを強くするためにもメンタルを鍛えたい…!
こんな悩みを解決に導いていきます。
「メンタルを鍛えたい」
自分のメンタル面を改善したいと思っている人、日常生活の中でも「メンタルを鍛える」という言葉はかなり多く使われているように思います。
私自身も、過去にいじめを受けた経験から、自分の弱いメンタルを鍛えたいと思っていました。
しかしメンタルコーチとして活動する中で「メンタルは鍛えるものではない」と気付いてしまったんです…。
そこで今回は、「メンタルとは鍛えるものではないと断言する理由」を解説していきます。
苦しいことをすれば強くなる
辛い経験をすれば何か変わる
そうやって思い込んだ先には思考停止しか待ってない。
だからこそ、
「変わろうともがいてるからこそ苦しい」
「頑張ってるからこそ辛い」
こうやって考えることができたら、自分を少しだけ認めることができるよね
— 石井タイキ@背中押し屋 (@senaka_push) May 9, 2019
スポーツメンタルコーチとして活動している私はこのサイトや各種SNSでも
「「結果にふさわしいメンタルをデザインする」」をコンセプトに情報を日々発信しています。
メンタルを鍛えて強いメンタルを手に入れたい…!
こんな風に感じていたらぜひ最後までじっくりご覧いただけますと幸いですm(_ _)m
メンタルは鍛えるものではないと断言する2つの理由
結論から伝えると、メンタルは鍛えるものではないと断言する理由は下記の2つです。
- 人は「強い・弱い」の両極端で表現したがる
- 無意識に人と比べてしまうキッカケになる可能性がある
では具体的に「メンタルは鍛えるものではない」と断言する2つの理由を分かりやすく解説していきます。
人は「強い・弱い」の両極端で表現したがる
人は極端な表現を好みます。
なので、「メンタルを鍛える」という言葉の裏側には…
- 「強い」=良いこと
- 「弱い」=悪いこと
という無意識が隠れています。
「強い」がどうして良いことだと言い切れるのでしょうか?
逆に、「弱い」がどうして悪いことだと言い切れるのでしょうか?
「強い」ことがマイナスに働いたときもあれば、「弱い」ことでプラスだった場面もあったはずです。
特に「メンタル」とは形もなく実体もない、明確な正解と言われるものもない。
だからこそ、「強さ・弱さ」にこだわる必要は全くありません。
「メンタルが強い・弱い」に関しては下記の記事でさらに深く解説してますので、合わせて読むのがおすすめです。
無意識に人と比べてしまうキッカケになる
「メンタルを鍛える」という表現は…
- メンタルが強い
- メンタルが弱い
という強弱があることによって成立する表現ですよね。
であれば、一体何と比べて強い・弱いと表現しているのでしょうか?
その答えが、「他人」です。
つまり「メンタルを鍛える」という表現をしている限り、常に自分自身を相対的な目線でしか見られなくなります。
分かりやすく例えると…
前よりミスをしても落ち込まなくなったぞ!メンタルが強くなったのかな?(主観的目線)
と思ったとしても…
でもスタメンで出場してるアイツに比べたら俺のメンタルなんてまだまだだ…(相対的目線)
このように、周りと比べるメンタリティを形成してしまう可能性が高まります。
メンタルとは鍛えるものではなく、育てるもの
メンタルとは…
- 鍛えるもの(×)
- 育てるもの(○)
だと私はお伝えしています。
その理由を詳しく解説していきます。
メンタルは植物に似ている
私はメンタルをよく植物に例えます。
- 自分を大切にできない人
→水やりを疎かにし、植物を枯らせてしまう - 人を蹴落とそうとする人
→土壌が腐っていては、どんな良い条件でも植物は育たない
このように、メンタルとは、「自分を映す鏡」なのです。
その人のメンタルがそのまま植物の育て方や植物の発育に出ます。
だからこそ、メンタルとは「育てるもの」なのです。
メンタル=鍛えるに固執すると見えなくなるものがある
「メンタル=鍛えるもの」
という捉え方に固執してしまうと、見えなくなるものがあります。
表面上のことばかり気にしてしまうことで、本当に大切なことを見失いがちです。
メンタルの一部分だけにフォーカスしすぎてしまう
- 諦めない
- 前向きになれる
こういった部分だけがメンタル面だと思っていませんか?
確かに上記の2つも分かりやすいメンタル面の一部ではあります。
しかし、メンタル面とはそこだけではありません。
「メンタルを鍛える」という表現から、強さ・弱さに固執してしまうと直接強さや弱さに直結する部分にばかり意識してしまいます。
人間性もメンタルの一部
- 挨拶などの礼儀
- 人への思いやり
こういった人間性もメンタルの一部です。
むしろ、どれだけ目標に向かって諦めず前向きになれる人でも…
- 挨拶などの礼儀をおざなりにする
- 人への思いやりが一切ない
このような人に魅力を感じるでしょうか?
答えは言うまでもないですよね。
だからこそ、柔軟な思考でメンタル面を広く捉えることが大切です。
メンタルを鍛えるよりメンタルを育てる人でありたい
私自身、意識していることでもありますが、常に…
- メンタルを鍛える人(×)
- メンタルを育てる人(○)
でありたいと考えています。
周りの誰かと比べるより、昨日の自分と比べる。
昨日の自分より少しでも大きく太く育つように毎日水をあげ、肥料をやり、陽の光を浴びる。
そんなメンタリティがより自分自身の生活を豊かにし、パフォーマンスに繋がっていくと思っています。
この記事を読むことで、「メンタルを育てるということ」を考えるキッカケになれば幸いです。