期待に応えられない自分との向き合い方【期待が起こるメカニズム】
期待に応えられない自分なんて…
期待しないでくれ…プレッシャーが…
期待されることにネガティブな感情を抱いている人は多いですよね。
「期待なんで別に気にしなければいいんだよ!」
「おれは期待されてやる気出るけどね!」
逆にこういった方もいる中で、
メンタルコーチが「期待」について解説していくと共に
期待に応えられない自分との向き合い方をお伝えします。
この記事を読むことで
「期待」に対して新しい価値観、気付きを得られるでしょう。
それによって「期待」の捉え方が変わり
今よりもっと自分らしくいられることができるかもしれません。
それと同時に「他人に期待をする人」にもこの記事をぜひとも読んで欲しいと思います。
- 期待に応えられないのは力不足だけが原因ではない
- 私らが欲しいのは期待ではなく評価
- 期待は必ずしも悪者ではない
期待に応えられないのは自分の力不足だけが原因ではない
期待に応えられない自分を責めたり
期待されることを恐れたり
苦しかったですよね。
断言しましょう。
期待に応えられない原因は「あなたの力不足だけではない」
では他にどんな原因があるのか?
そのためにまず、なぜ「期待」が生まれるのかを知っていく必要があります。
期待をする=理想を無意識に相手に押し付ける
期待が生まれるメカニズムを「期待する側」の視点で説明していきます。
まず他人に期待する=自分の理想を無意識に相手に押し付けることです。
誰かに期待するとき人は心の中で
この人ならやってくれるだろう
あの人なら乗り越えてくれるはずだ
相手はこのようにイメージし、希望を持ちます。
この相手のイメージの中にいる自分は起こり得る最善の結果を出せる「理想の自分」としてイメージされます。
あなたが宝くじを買うときに
6等の10000円当たれ~!
こんな風に思うでしょうか?
どうせなら「1等の1億円当たるかも」
一瞬でもこう期待してしまうはずです。
なので「他人に期待する」とは言い換えてみると「願い」でもあります。
宝くじの例で分かるように、相手に期待するとき人は無意識に理想を押し付けてしまうのです。
期待をしてしまうのは相手を決まった角度からしか見ていないから
人間は誰しも何か出来事に直面したときに自分なりにその出来事を解釈し理解しようとします。
コーチングの世界で「言葉の地図」というものがありますが、これは人によって同じ言葉でも捉え方が違うという意味です。
いってしまえば、人は自分オリジナルのものさしを持っているのです。
そのものさしを使って色々な出来事の長さを測って自分なりに解釈・理解していきます。
なので期待が生まれるメカニズムとして
「人をある角度から都合よく自分のものさしで測っている」ことになります。
目の前に0歳から3歳までアメリカに住んでいた25歳の日本人がいたとしましょう。
自分のものさしでしか相手を見れない人は
すごいね!じゃあ英語話してみてよ!
このように決めつけてしまいます。
これは典型的なパターンです。
このように相手の一部しか見えていないので自分のものさしで測った結果を相手に押し付けてしまいます。
ここで誤解のないように伝えたいことは
相手の一部分しか知らないのが問題なのではなく
その一部分を自分の都合よく解釈し決めつけるのが問題ということです。
だからこそ「色々な角度で相手を見る」ことが大切です。
【期待に応えられない自分を責める必要はない】期待する側にも問題がある
期待が生まれるメカニズムを知って共感を覚えた方も多かったのでは?
最初に期待に応えられないのはあなたの力不足ではないとお伝えしましたよね?
あなたが期待に応えられないのではなく、
他人に期待してしまうメンタリティにも原因があるのです
決してあなただけに原因があるわけではないのです。
そもそも私らが欲しいのは「期待」なのでしょうか?
- 期待されると給料が上がる
- 期待されると役職に就ける
- 期待されると仕事が楽しくなる
本当にそうでしょうか?
みなさん、期待されることに思い込みがありますね。
そこをさらに紐解いていきます。
【期待に応えられない自分を許す】私らが欲しいのは期待ではなく「評価」
あなたが日々頑張っているのは何のためですか?
- 試合に出るため
- 会社で出世してさらに稼ぐため
- 学校で良い成績をとるため
色々あると思いますが、そのために必要なことはなんですか?
- 練習で良いプレーをしてチームに貢献する
- 営業成績で素晴らしい結果を出す
- テストで良い点数をとる
色々やり方はあるでしょう。
しかしあなたは気付いていますか?
いまあなたに必要なものとは出した結果に対しての評価だということに。
日々、目的のために頑張っている中で期待され、それに応えられずにモチベーションを保つのが辛くなり、やる気も下がる。
そんな毎日を過ごす中でいつのまにか
〈評価をされる→期待に応える〉
目的が手段にすり替わってしまいます。
改めて考えてみてください。
- 自分は何を目的にしているのか?
- 何のために頑張っているのか?
自分自身に問いかけてみてください。
私たちが欲しいのは評価であり、期待ではありません。
評価よりも期待が先行すると過大評価につながる
私らは評価が欲しいのであって、期待をしてくれとは一言も頼んでいません。
にも関わらず、勝手に期待され最後は勝手に失望されたことがある方もいるでしょう。
優しい人や頑張り屋な人ほどこのループから抜け出しにくくなってしまいます。
必死に期待に応えようとして、でも応えられなくて。
そうしていくうちに心が壊れていきます。
正しい順序として…
- 結果を出す
- 評価をされる
- 期待され新しく何かを任される
これこそが正しい循環です。
これが最初に期待が来てしまうと、何の根拠もない過大評価につながります。
【期待に応えられない自分を受け入れる】期待と向き合うには変化を選ぼう
そうは言っても、今の生活から期待を取り除くのはそう簡単ではないです。
だからこそ自分に素直になり、変化を受け入れることで期待と向き合うことができます。
環境を変える
先ほど「期待に応えられないのは期待する側にも問題がある」とお伝えしました。
その応えられない自分を責め続け、苦しくて。
最初に思い描いた夢や目的ってなんだっけ?
だからこそ環境を変え、自分が自分らしくいられる場所を探すのです。
置かれた場所で咲け
上に行く人は自分で環境を変えていく人だ
これは向き不向きがあって、必ずしもこうではないです。
人の性格は4割が環境によって決定します。
それくらい環境というのは重要な要素ということです。
つまり環境を変えることで今までブレーキになっていたものを外し、アクセル全開で走り出せる可能性をあなたはすでに持っているということです。
そのためにも変化に柔軟に対応することが大切になってきます。
思い込みを解放する
今の環境は好きだし、できることなら変えたくない。
しかし自分を不甲斐なく感じてしまう。
人間は誰しもセルフイメージ(思い込み)にのっとって行動しています。
このセルフイメージ(思い込み)を解放することで今の環境であなたは今より自分らしくさらにパフォーマンスを発揮することができます。
だからこそ自分に素直になり、正しい現在地を知ることで自分のセルフイメージ(思い込み)を特定し、自分らしくいられるようになります。
自分に素直に変化を積極的に取り入れることが大切です。
セルフイメージについては別記事でとてもわかりやすく解説していますので、ぜひご覧ください。
期待に応えられない自分でも好きになってあげよう
共感を覚えた方も多かったのではないでしょうか。
私自身、期待に応えられず心が潰れた経験があります。
本当につらくて、好きだったはずのものを嫌いになりかけました。
そんなときメンタルコーチに出会いました。
同じように悩む人の背中を押せる存在になりたいと思いこのような発信をしています。
そして誤解のないように伝えたいのは
必ずしも期待は悪者ではない
ということです。
最初の方にも書きましたが、期待とは「願い」なのです。
これをプレッシャーと捉えるか人の願いを叶えると捉えるかは人それぞれだし、そこに正解も不正解もないです。
事実、期待によってパフォーマンスが上がる人もいます。
まずは自分に素直になり、どうなりたいのか、自分の原点を自分自身に問いかけてみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。